2012.06.06 (Wed)
エリザベス女王即位60年の祝賀行事に幕
エリザベス女王即位60年の祝賀行事、パレードでフィナーレ
今回のダイアモンド・ジュビリー・セレブレーションで一番感心したのは、ダイアモンド・ジュビリー・ライブと呼ばれるコンサートがバッキンガム宮殿で行われたこと。エリザベス女王は現在86歳と歴代のイギリス君主の中で最も高齢で、これまでに即位60年を迎えたのは、19世紀に君臨したヴィクトリア女王に次いで2人目だという。バッキンガム宮殿でコンサートが行われたのは今回が初めて。
The Queen's Diamond Jubilee 2012 Live
ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、スティーヴィー・ワンダーら大御所が参加したコンサートの出演者は次の通り。
Echoliteuk さんが 2012/06/04 に公開
The Queen's Diamond Jubilee concert Live at Buckingham Palace, Welcome to live coverage of the Queen's Diamond Jubilee concert.
• Madness -- Our House (From roof of the palace)
• Robbie Williams -- Mack the Knife/Let Me Entertain You
• Gary Barlow and Cheryl -- Need You Now
• Ed Sheeran -- The A Team
• Alfie Bow and Renee Fleming -- Somewhere (From palace balcony)
• Gareth Malone and Military Wives -- National Anthem
• Shirley Bassey -- Diamonds are Forever
• Tom Jones -- Delilah/Mama Told Me Not To Come
• Cliff Richard -- Medley
• Grace Jones -- Slave To The Rhythm
• Paul McCartney -- Medley
• Jessie J -- Domino
• Annie Lennox -- There Must Be An Angel
• JLS -- Everybody in Love/She Makes Me Wanna
• Alfie Boe -- O Solo Mio
• Jools Holland and Ruby Turner -- You Are So Beautiful
• Renee Fleming -- Un Bel Di Vedremo
• Lang Lang -- Hungarian Rhapsody
• Elton John -- Your Song/Still Standing/Crocodile Rock
• Gary Barlow and the Commonwealth Band featuring the Military Wives -- Sing
• Stevie Wonder -- Medley
• Kylie Minogue - Medley (including Timebomb)
去年はウィリアム王子が一般人と結婚して、英王室の敷居はこれまでよりもずっと下がった。そして、今年もエリザベス女王の即位60年を祝ってバッキンガム宮殿を一般市民に開放した。日本で、皇居でコンサートを開くのは、何年先のことになるのだろうか。もしかしたら、日本では決して起こらない出来事かもしれない。王室制度を保つということが、経済の悪化と共に時代の流れに逆らうことであるのを意識して、王室と一般国民の敷居を低くしようという英国王室の気遣いが感じられる祝賀行事だった。
日本の皇室も、ご高齢にもかかわらず天皇陛下や皇后陛下は、被災した人々を訪問したりと不幸な目にあった人々を励ましているのは感心するが、今のご時世でも、日本の皇室の位置やその形体はほとんど昔のままだ。日本の皇室には、国民よりもずっと高い位置にあるという雰囲気が漂っている。
失業率が増え、政府への不信感や原発や地震に対する不安のストレスに苛まれている今の一般国民を元気付け、リラックスさせるような何かが求められている。日本では、今、とても英国のように祝賀パーティを挙げる雰囲気ではないが、日本の皇室が国民に喜びをもたらすような何か特別なサーヴィスが必要な時がきているのではないだろうか。
Tags : エリザベス女王 |
即位60年 |
バッキンガム宮殿 |
フィリップ殿下 |
膀胱炎 |
チャールズ皇太子 |
カミラ夫人 |
ウィリアム王子 |
キャサリン妃 |
ヘンリー王子 |
2011.07.02 (Sat)
カナダ・デイに英国のウィリアム王子とケイト妃がカナダを初訪問
カナダ・デイは国民の祝日となっていて、毎年、カナダ中で一斉にパレード、屋外のお祭り、バーベキュー、野外コンサート、花火などが行われる。また新移民の公民宣誓式も行われ、首都オタワでは国会議事堂前の広場(パーラメント・ヒル)ではカナダ首相や総督も参加する記念式典が行われる。1990年、1992年、1997年、2010年の式典にはカナダ国王であるエリザベス2世が参加した。そして、今年、2011年の式典には、なんと!今年の4月29日に結婚したばかりの英国のウィリアム王子とケイト妃が参加した。夫婦として初めての公式海外訪問だった。又、この日は、ウィリアム王子の今は亡き母、ダイアナ妃の50歳の誕生日でもあった。
Prince William & Kate in Canada - day 1
ウィリアム王子は、式典で、慣れないフランス語でスピーチを行い、かなり緊張気味だったが、「スピーチが先に進むほどフランス語が上手く話せるようになるからね。」といって30万人の聴衆を笑わせた。その前には、聴衆の間を時間をかけて歩き、カナダ国民と親交を深めた。若いのに髪の毛がだいぶ薄くなっているけれども、誰かのようにカツラをかぶったりせずに堂々とされているため、ほとんど気にならない。かえって隠そうとすると目立ってしまうようだ。ウィリアム王子を見ていると、どうしてもダイアナ妃の姿と二重写しに見えてしまうのは私だけではないだろう。

保守的でありながら、トレンディなファッションで話題のケイト妃は、カナダ・デイにあわせて、カナダの国旗をイメージする赤と白のファッションで注目を集めた。メープルの葉を形どったシルビア・フレッチャーの帽子に、婚約のときに着たクリーム色の「Reiss(レイス)」のドレスをタンスから引っ張り出し、エリザベス女王に借りたダイアモンドのメイプル・リーフのブローチをつけ、アニヤ・ハインドマーチのクリーム色と赤の扇型のクラッチと、真っ赤なハイヒールで人々を魅了した。
お2人は、オタワの後は、ケベックやイエロー・ナイフを訪問される予定だ。今のところ、ウィリアムとケイトは、ゴージャスな上にとても友好的で評判がよく、2人を一目見みようと、2人の行くところはどこでも人々が殺到するだろう。
Tags : カナダ・デイ |
カナダ・デー |
英国 |
ウィリアム王子 |
ケイト・ミドルトン |
ケイト妃 |
故ダイアナ妃 |
50歳 |
誕生日 |
2010.12.10 (Fri)
学費値上げで憤った学生が英国皇太子夫妻の車を襲う
英国皇太子のチャールズとその妻カミラの乗ったロールスロイスが、年に一度のRoyal Variety performance(皇族のためのガラ・コンサート)に向かう途中、議会下院が英国の大学の授業料値上げ法案を可決したことに憤慨した学生らによって襲われた。英国皇太子夫妻は無事だったようだが、皇室用車としてこれまで30年間使われてきたロールスロイスには白いペンキがかけられ、後部座席の窓ガラスも割られた。とても珍しいことに、ガラの帰りは、皇太子夫妻は、警察のバンで帰宅したそうだ。
英国の議会下院は9日の午後、大学の授業料を年間3290ポンド(約40万円)から6000ポンドへ、最悪の場合は、9000ポンドへと3倍に引き上げる法案を可決した。議事堂前の広場で警官隊と衝突を繰り返していた学生に可決の一報が伝わると、学生は憤り、暴れだしたそうだ。警察によると、12名の警官と43名の学生が負傷し、22名が逮捕されたという。
いくらなんでも、この不景気で失業者が巷にあふれているときに、日本に比べたら安いとは言えども、いきなり授業料が2倍や3倍になったら、誰でも困るだろう。大学に入学したときは、4年間でこれだけあれば卒業できるというプランを立てて入学した学生も、そのプランの2~3倍も余分にかかるとしたら、大学を中退する学生がたくさん出てくるだろう。学生が減ったら、教授も職を失うだろうし、これまた失業率が上がってしまう。イギリス人の議員はいったい何を考えてこのような結果をだしたのだろうか。
BBCによると、投票の結果は次の通り。
値上げ賛成に投票したのは、28名の自由民主党議員。
値上げ反対に投票したのは、21名の自由民主党議員と6名の保守党議員。
投票しなかった又は欠席したのは、8名の自由民主党議員と2名の保守党議員。
イギリスでは、投票した議員の名前も発表される。
もしこれが、日本で起こったとしたら、どうだろうか。日本の学生はイギリスの学生のように行動を起こしただろうか。それとも、どうせ、学費なんて親が払うんだから、関係ねえと言って、無反応だっただろうか。
Tags : 英国 |
ロンドン |
チャールズ皇太子夫妻 |
襲撃 |
授業料 |
学費 |
値上げ |
ロイヤル・ウェディング |
ウィリアム王子 |
ケイト・ミドルトン |