2008.09.29 (Mon)
サラ・ペイリンがインタビューで馬脚を露わす
「独占記事」:ケイティ・クーリックがサラ・ペイリンアラスカ州知事と外交政策の経験やロシアに近接したアラスカについて語る。
Palin On Foreign Policy
クーリック:アラスカがロシアに近接していることが、知事の外交政策の経験の一部になっているとおっしゃいましたが、どういう意味ですか。
ペイリン:アラスカには外国、ロシアとの間にとても狭い海峡があります。そして、もう一つの国境はカナダとの間にあります。このようなことを言うと・・・、どうしてなのでしょう。レポーターたちによって。
クーリック:からかわれる?
ペイリン:そうです。からかわれる。それです。そうです。
クーリック:なぜ、それが、知事の外交政策の経験を高めることになるのですか。
ペイリン:それは、もちろんですよ。私たちの隣りに外国があるからです。2つの国は、私が知事である州に接しています。そして、ロシアに・・・・。
クーリック: これまでに何か交渉に携わったことがありますか。例えば、ロシア人との。
ペイリン:貿易使節が行ったり来たりしています。プーチンが頭を突っ込んで、米国の宇宙船に乗り込んでくる時、ロシアとの国家安全保障問題について考えることは、とても大切なことです。彼らはどこに行きますか。アラスカです。国境を越えたところにすぐあります。このとてもパワフルな国家、ロシアを見張るために、アラスカから貿易使節を送っているのです。なぜなら、ロシアはアラスカのすぐとなりにあるからです。
つまり、ペイリンが外交政策の経験があると言っているのは、ただ単にアラスカがロシアやカナダと隣接していて、自分はその州知事だから外交政策の経験があると言い張っている。これは、この前のチャーリー・ギブソンのインタビューでも同じ質問をされて、うまく答えられずにメディアで馬鹿にされたにもかかわらず、いまだに同じように答えているところは馬鹿丸出し。まるで、近所のおばちゃんが世間話で外交について語っているような語彙しか使わずに、とても副大統領になる人の話しには聞こえない。言っていることが意味をなしてないし、自分でも何を言っているのかわからないのではないか。
これは、サラ・ペイリンのインタビューのほんの一部で、彼女の無知は他の分野でも晒された。興味のある方は、YouTubeでもっと他のインタビューも見ることができる。
このクーリックとペイリンのインタビューの後、すぐにこのパロディが作られた。通常パロディのせりふは作られるのだが、今回は、インタビューでのペイリンの言葉をそのまま用いただけでパロディになったとのこと(笑)。The Huffington Post(SEPTEMBER 28, 2008)より。"The Huffington Post"というのは、ヒラリーファンのArianna Huffingtonというリベラル派の女性作家によるサイトで、米国の政治サイトで最も有名なサイトの1つ。"Huffington Post"の名前は、彼女の苗字からとったのだろうが、"Washington Post"をもじったようにも聞こえる。2008年3月には、"The observer"によって、世界で最も影響力のあるブログ50のナンバー1に選ばれた。
(前略)
クーリックに扮するポーラー:外交政策について、アラスカがロシアに近接していることによって外交政策の経験があるという知事の主張をもう一度説明する機会を与えたいのですが。
ペイリンに扮するティナ・フェイ:だから、アラスカとロシアは狭い海峡によってのみ分かれているのです。(手を使って説明しながら)ここにアラスカがあるでしょう。ここに海があって、これがロシアです。だから、私たちは彼らを見張っているのです。
クーリックに扮するポーラー:じゃ、実際どうやって見張るのですか。
ペイリンに扮するティナ・フェイ:アラスカの住民が朝起きて、最初にすることが、ロシア人がその辺にうろついているかどうか外を見ることです。そして、もし、ロシア人がそこにいたら、彼らに近づいて、「ここで何しているの?」と聞きます。もし、彼らが適当な理由を述べることができなかったら、「シッシッ。ロシアに帰りなさい」と追い払うのが私たちに課せられた任務です。
(後略)
本当にこのせりふ、サラ・ペイリンが言いそうだね~(汗)。
最後に、ハリウッド・スターのマット・デイモンがサラ・ペイリンが副大統領候補として選ばれたことにかなり危機感を持って語っている動画でも。
Damon Condemns Palin
マットは、サラ・ペイリンが副大統領になったら、ご老体で病気がちなマケインが倒れ、サラ・ペイリンが大統領になる可能性は高く、経験も知識もない彼女が大統領になるのは、まるで粗悪なディズニー映画を見るようなもので、ひじょうに「Scary=恐ろしいことだ」ともろに嫌悪感を示している。この表情がさすが俳優だなって思ったけど、これって演技じゃないよね(笑)。
そして、マット・デイモンは、最後に「サラ・ペイリンが4000年前に本当に恐竜が地球に存在していたと信じているかどうか知りたい。なぜなら、彼女は、核兵器の発射ボタンを押す事になるのだから。」と真剣に訴えている。これは、サラ・ペイリンの地元の音楽教師がサラ・ペイリンと話した時にペイリンは聖書の教えを信じ、彼女が地球は6000年前に神が創造したとされる創造論を熱心に語っていたことを知った上での発言と見られる。その時、ペイリンは、地球が誕生した最初のころは、恐竜と人間が共存していたと主張していた。実際、ダーウィンの進化論では、恐竜が存在していたのは、3億年から6億年も前のことであり、6千万年前には、絶滅していたとするのが一般的で、その後、人類が誕生したのであり、6000年前に恐竜と人間が共存していたと考えるには無理がある。
サラ・ペイリンとジョー・バイデンの討論がますます楽しみになってきた。馬脚どころか、カラッポなおつむも披露してくれることだろう(笑)。
関連サイト:
EXCERPTS: Charlie Gibson Interviews Sarah Palin
Republican VP Candidate Speaks with ABC News' Charlie Gibson in Exclusive Interview
(Sept. 11, 2008)
上のチャーリー・ギブソンによるインタビューの前にマッケイン陣営の何人もの政治・政策アドバイザーから想定問答の訓練を受けていたそうだが、サラ・ペイリンは、トンデモ発言の嵐だった。
「外国の首脳に会ったことは?」と聞かれると、会ったこともないのに、「アラスカには国際貿易活動で、これまでにも世界中から多くのリーダーが訪れました。」とあやふやに答え、より直接的な質問をされると、やっと「首脳にお会いしたことはありません。」と答える始末。
中でもサラ・ペイリンが究極の無知をさらけだしたのが、「ブッシュ・ドクトリン」という言葉を知らなかったことだ。ギブソンから、「ブッシュ・ドクトリン」に同意するかと聞かれると、「何において?」と尋ね直し、ギブソンに「『ブッシュ・ドクトリン』をどうとらえていますか?」と聞き直されると、なんと!「ブッシュの世界観」と答えたのだ。「ブッシュ・ドクトリン」とは、「先制攻撃」のことで、「9・11」の後にブッシュがテロ指定国家やテロリストに対して、攻撃をしかけなくても、攻撃の危険性が十分あるとブッシュが判断したら、自国防衛のために先制攻撃をかけると宣言したその考え方だ。
この『ブッシュ・ドクトリン』と呼ばれる軍事思想のおかげでアフガニスタン侵攻や、イラク戦争が正当化されたわけだ。また、北朝鮮が核兵器を開発しようとしたのも、この理論が影響していると考えられる。それほどまでに影響力の大きい政治・軍事理論について、サラ・ペイリンが知らないというのは、米国民や同盟国である日本人にとっても危機感をもたらすものだ。
Sarah Palin Holds Forth on Bush Doctrine, Pakistan
このくらいの知識は、米国の小学生でも知っていることで、小学生よりも外交政策の知識がない副大統領候補っていったい・・・・。
この程度の知識でもアラスカ州知事になれるなんて驚き。口紅を塗ったホッケー・ママはそれらしく、子育てに励んでいればいいのだと思ったら、今日もランキングの応援よろしくお願いします。

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