2007.04.17 (Tue)
『博士の独り言』は「偽り事」がお好き♪
kojitakenさんもjanjanの記事も、『博士の独り言』が恣意的な記事を掲載したのではないかと疑っているが、私もその通りだと思う。
まずは、kojitakenさんが『博士の独り言』が虚偽に基づいて読売新聞を誹謗中傷する悪質ブログだと批判しているのは、『博士の独り言』が「疑惑「731部隊証言者」序」という記事で、まるで、読売新聞がでたらめの記事を書いているかのごとく攻撃していることだ。
表題は不審な記事に映る。先ず、「「従軍慰安婦」の女性を、泣いている子どもの前で解剖」と証言したとされる「大川福松氏」が、記事の途中から「小川氏」に変わっている。ここぞとばかりに同記事(読売新聞)を引用した朝鮮日報の記事でも同様である。十分な確認もせずに、「使えそうなネタ」を転写した。その愚かしい焦りが観られる。
この記事で、『博士の独り言』がリンクしている『読売新聞』では「大川」という名前が一貫して使われているにもかかわらず、 『朝鮮日報』の誤りをまるで、読売も犯しているように書いているのは、記事を捏造して大川氏の証言の信用性を故意に失おうとするものである。それにしても、2社の新聞記事リンク先を見比べればどんなバカでも『博士の独り言』が偽りを書いているのがわかるのに、なぜこんなことをしたのだろうか。
さらに悪質だと思われるのは、この件についてkojitakenさんがコメントを残しても、無視した上に、JANJANに記事が載ったことを知ると、「緊急報告「博士の独り言」報道について!」でコメントは受け取っていないと主張している点である。
肝心な大川氏と小川氏の読売新聞上での表記については、次のようにあいまいな見解を示している。
当該の『大川氏』と『小川氏』について
先稿の電話訪問(読売新聞社)に一言報告すべきであったが、未だに曖昧な要素が残っているために記載はしなかった。当該事項も、電話訪問の中で質問しているが、Web記事ゆえに、「現時点(電話訪問の12日)では、『大川氏』」(読売新聞社)となっていることを確認した。だが、「初版の段階で、あるいは「小川氏との誤記があったのかもしれない」との返答もいただいたのである。
もって、「大」「小」の誤記の有無の確認よりは、電話訪問の本筋は、「大川福松氏」の証言内容の確認にあったために、先稿には記載しなかった。「大」「小」いずれかについては、未だ確認していない。これは、せめて経過を記載すべきであったことをお詫びする。
もし、『博士の独り言』が読売の記事を読んだときは確かに大川氏が小川氏になっていたのであれば、なぜそのように主張しないのか?きっと読売の記事には最初から大川氏と書かれていたからそこまでは主張できないのであろう。それを読売からの返答として、「初版の段階で、あるいは「小川氏との誤記があったのかもしれない」とお茶を濁しており、ここでも読売が間違った記事を載せたかもしれないかのように読者を誘導している。しまいには「もって、「大」「小」の誤記の有無の確認よりは、電話訪問の本筋は、「大川福松氏」の証言内容の確認にあったために、先稿には記載しなかった。」と言い逃れをする始末。経過を記載すべきであったことをお詫びするのではなく、明らかに間違いをブログで伝えたことを謝罪するべきだ。
ここで、彼の「読売新聞社に電話訪問!」という記事を読んでみると、東京の地理にあまり詳しくないと思われる大阪本社に電話したのか、それとも東京本社に電話したのかも書かれていないので、よくわからないが、自分で地図を調べて探索する前に、「早稲田大学で「細菌学専攻」は不可能(当時)」という結論を勝手に出してしまっている。
この電話訪問も捏造なのかどうかわからないが、自分に都合のいいように会話を書き換えている疑いがある。中でも、読売の下の受け応えはかなりトンチンカンで、地理的にもおかしなことを言っている。
【読売】 確かに、早稲田大学にはそんな学科は無かったことは私も知っている。ただ、戸塚(神奈川県)の早稲田という所に、石井部隊の関連施設があったという噂がある。それを記者が聞き間違えたのではないか。
戸塚は確かに神奈川県にあるが、戸塚に早稲田というところがあるというのは聞いたことがない。多分、(神奈川県)というのは、『博士の独り言』によって挿入された言葉であり、実際に読売の担当者が言ったのは、「早稲田の戸塚というところ」だったのではないだろうか。ネットで調べれば誰でもわかるが、東京の早稲田に戸塚というところはあり、その隣は戸山で、旧陸軍軍医学校があった場所だ。その辺り一帯は、戦時中は陸軍の医療関係の施設が集中していた。そしてそこは「七三一部隊」(関東軍防疫給水部)の日本における研究拠点であった。これを公表すると、早稲田の戸塚という場所に当時、陸軍軍医学校があったということが知られ、大川氏の証言も真実身を帯びてくるため、『博士の独り言』は、故意に「戸塚(神奈川県)の早稲田」と記したのではないか。
大川氏が言った早稲田とは、大学ではなく、地名であり、その当時早稲田にあった旧陸軍軍医学校を意味するのだ。
旧陸軍軍医学校建物位置図
現在旧陸軍軍医学校の跡地は、戸山公園となっており、国立感染症研究所もあり、そこでは、「ペストワクチンその他使用されることがまれである生物学的製剤又はその製造が技術上困難な生物学的製剤の製造」や「食品衛生に関し、細菌学的及び生物学的試験及び検査」が行われているという。

↑『kojitakenの日記』より
これは、蛇足だが、『木走日記』によると、この戸山の陸軍学校跡地からは、100体ほどの人骨が出てきて騒がれたそうだ。又、この地に作られた戸山公園にある箱根山は都内有数の心霊スポットとされており、毎夜、誰かが泣き叫ぶ声が聞こえたり、数を数える声が聞こえたり、ピンク服の集団が会合を開いていたり・・・。地面の下には人骨だけではなく、陸軍学校時代の銃弾が多数埋まっているとか。
戸山研究庁舎建設時に発見された人骨の由来調査について (平成13年6月14日 厚生労働省)
以上のことから、読売の記者は大川氏が早稲田と言ったのを早稲田大学と勘違いしたという可能性が高いことがわかる。実際大川さんが意味したのは、早稲田大学ではなく、早稲田にあった旧陸軍軍医学校の夜間で細菌学を学んだということであり、読売新聞の記事に『博士の独り言』が書いたような偽り(1.大川氏と小川氏を混同;2.大川氏が細菌学を学んだことに関して)はない。これで、『博士の独り言』がいかに恣意的な記事で読者を騙そうとしたか、安倍や小泉のような鈍感な人じゃなければ誰でも気づくだろう。
前にも岸信介の記事を書いたときにも紹介したが、鑑 定 書 日本の国家意思による細菌戦の隠蔽
2001年2月5日 ジャーナリスト 近藤昭二を読んでいただければ、尚一層、私が言っていることは真実であるということが証明されるであろう。岸信介の記事で紹介したのと同じ文を上の記事からもう一度、最後に紹介したい。
結び
こうして見てきて明らかなように、731部隊の歴史は現在に至るまで「隠蔽」の歴史である。
政府・軍中央と部隊が、国際法に違反することを知りつつ、秘密裡に細菌兵器を研究・開発して、中国戦線で使用して、多大な被害を与えことは関係資料から明らかである。
終戦時、責任追及が天皇に及ぶことを恐れて、国家をあげて、細菌戦や毒ガスの犯罪を隠蔽したことも事実である。
その証拠を湮滅し、終戦後にそれを追及するアメリカ軍に対して研究データの提供を代償に戦争犯罪の訴追を免れる取引をし、一切を隠蔽したこともまたアメリカに残る記録から明らかである。
本来ならば、政府はポツダム宣言を受諾した時に、宣言が望んだように「日本国民のうちに民主的傾向が復活され強化されるように」、非人道的な犯罪行為を国民と国際社会の前に明らかにする義務があった。それにもかかわらず、現在に至るまで事実を認めようとはせず、隠蔽をし続けているために、被害者ばかりでなく当の部隊関係者まで救済されず、さらに、歴史事実が歪曲することで後代にまで加害が及ぼうという事態にいたっているのである。
追記:戸塚と戸塚ヨットスクールの関係について下記の管理人だけに読めるコメントをいただいたので、お名前は伏せて紹介させていただきます。これに伴って、文章から戸塚と戸塚ヨットスクールの関係を述べた部分を削除させていただきました。
件名 : 戸塚
初めてメールさせて頂きます。いつも楽しく読ませて頂いております。
と言いながら枝葉末節な事で申し訳ありませんが「戸塚ヨットスクール」は校長の戸塚氏から取った名前であり神奈川県の戸塚とは全く関係有りません。ネットウヨなるものが突いてくるかも知れませんが、知らぬ顔をされるのが賢明かと思います。ご免なさいね下らぬ事でメールして。
遠いカナダで色々ご苦労もあるとは思いますがお身体を大切にご自愛下さい。
今後のご活躍を期待しております。
コメント下さった匿名希望さん、ご指摘ありがとうございました。石原慎太郎が支援する戸塚ヨットスクールは愛知県にあったのですね。私はこれまでずっと海に近い戸塚にあると思ってました。
◆関連記事が出てきたので、これも追加しておこう。
『海鷲よ甦れ』 「笑止!「博士の独り言」というブログを読んで」
要はそういう文脈で、読売の記事を読むべきである。「博士の独り言」氏は、早稲田大学の本科を卒業したかどうか分からない大川福松氏の経歴を戸籍調べのように調べて、卒業生でなければ鬼の首を取ったように731部隊の慰安婦の解剖もなかったといいたいのだろうが、論理のスリカエで実に不毛。
戦争犯罪を擁護し、弁護する者は、その共犯である。共同正犯は、主犯と罪は同じでなければならない。
『解決不能』「2ちゃんねるにおけるヘイトスピーチは工作員の仕業!」
あのー、いきなり「博士の独り言は他ブログを毀損」してるんですけど…。やられたらこっちもやってもいいって事?しかもそれはブログ主の意見じゃなくてただのコメントだろ。ブログの記述を引用して批判されたら如何?怒りのあまり、全く的外れの批判になってますよ。それと間違いを指摘したら「攻撃」になるのか?デマは言い過ぎかもしれんが、情報が間違ってたんだから指摘されてしかるべきだろ。被害妄想もほどほどに。
『ゴミウヨク焼却党本部』「『博士の独り言』なるダメウヨブログについて」
それに比べて『博士の独り言』は、きわめて貧弱な内容しか書けない、ダメ右翼専用のブログだと言えるだろう。『博士の独り言』のエントリーは、いつ見ても平凡な右派プロパガンダの焼き直しばかりで、目新しい主張が含まれることは滅多にない。要するに、何かを主張しているようで、実は何も主張していないのだ。保守派論壇の中で日常的に言われていることを、ただただ行儀良くまとめて、その輪郭をなぞっているだけだ。
実に、つまらない。
こんな糞のようなウスラ低脳バカブログがランキングで首位を保っているとは、つくづく日本という国の情けなさを痛感するばかりである。
だいたい、よくもまあ、恥ずかしげもなく自分のことを「博士」などと呼べるものだ!本当に博士だというのであれば、何の博士号を持っているのか、きちっと言ってみなさい。
まさにその通りだ! (爆)
本日も応援よろしくお願いします。

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こちらの記事を紹介させて頂きました
紹介記事は
http://blog.livedoor.jp/kabukom1173/archives/53874164.html
です。
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虚偽に基づいて読売新聞を誹謗中傷する悪質ブログ 「博士の独り言」
JANJANに載った読売記事をめぐる「博士の独り言」批判の件