2007.02.02 (Fri)
柳沢発言が愛知県知事選や北九州市長選にどのように響くのか注目しよう!
『きまぐれな日々』の「安倍晋三は「バックラッシュ」の旗手」という記事を読んでも、情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士の「柳沢厚生労働相「子供産む機械」発言と安倍「韓国売春日常生活」発言」という記事を読んでも、安倍が中高年層の男性特有の女性蔑視的な部分を持っているということがわかる。
昨日の痛快な『きっこの日記』「国会のジャイアンたち」でも触れていたけど、そういえば、韓国の従軍慰安婦についての番組でNHKに政治的な圧力を加えたのも日本軍が従軍慰安婦を兵士の性欲のはけ口、つまり性の奴隷だったという事実を否定するためものであった。安倍に女性を尊敬する気持ちがあれば、従軍慰安婦が存在したという真実を伝える番組に圧力をかけて否定するようなことはせず、国が従軍慰安婦として強制労働させられていた女性達に保証金を支払う手続きを進めるべきだろう。妻である悪鬼ぃじゃなくて、アッキーがいくら韓流ドラマのファンであっても、安倍自身が「韓国売春日常生活発言」していたら、韓国を差別しているとか、女性差別をしていると見られて当然だろう。
特に戦争を指導した責任からA級戦犯に問われた祖父を持つ安倍は祖父の罪を償うためにも積極的に戦争の犠牲となった従軍慰安婦を救ってあげたいという気持ちになるべきなのに、逆に祖父の罪を隠すためにNHKの従軍慰安婦についての番組に政治的圧力をかけ真実を伝えようとしたNHKに対して妨害しようとした罪は大きい。
柳沢厚生労働相の失言をきっかけに小沢一郎民主党代表が中心となって野党が一致団結している様子を見るのは微笑ましい。が、『Here There and Everywhere』の「(動画)眞鍋かをり 柳沢伯夫”女性は生む機械”発言に意見」を見ると、女性でも今回の騒動を騒ぎ過ぎだと思っている人もいるようで、こういった人権侵害の意味のわからない日本女性がたくさんいる限り、日本での女性の地位はいつまでも低いままで終わってしまうのかもしれない。

↑カニを食べる眞鍋かをり
又安倍の太鼓持ちのナベツネこと渡邉恒雄がオーナーである読売新聞はここのところ安倍内閣を擁護する記事の多さが目立つが、ヤメ蚊さんも触れていた2月2日付・読売社説(1)[野党審議拒否]「『政権をめざす党』の看板が泣く」という記事は読んで気分が悪くなるくらいあまりにもひどい。最近では、右翼新聞で有名な産經新聞だってもうちょっとましな記事を書いてるのに・・・。
さて、柳沢厚生労働相の進退がかかっている愛知県知事選が今週の日曜日2月4日に行われるんだけど、柳沢発言めぐり攻防激化「怒りを1票に」「愛知は愛知で」(中日新聞 2月2日)によると、知事選候補者は届け出順に、自民、公明推薦の神田真秋氏(55)、共産推薦の阿部精六氏(67)、民主、社民、国民推薦の石田芳弘氏(61)の3名。
民主党県連の伴野豊選対委員長は、柳沢発言を許せる人は自公推薦の神田氏、怒りをもつ人は民主、社民、国民推薦の石田さんに投票してほしいと言っている。愛知県の有権者には、是非怒りをこの選挙にぶつけて欲しい。柳沢発言と愛知県知事選は別と言う人もいるけど、中日新聞の記事にも書いてある通り、私としてはかなり影響してくると思う。
最後に非戦さんからへいこうせんのメルマガ第六号に紹介のあった柳沢厚労大臣辞任要求の署名のお願いを転載する(2つの署名の紹介があったんだけど、1つは締め切りを過ぎてしまったので)。
◆柳沢厚労大臣を辞任させよう!
もとやま@アジア女性資料センター事務局です。柳沢大臣の辞任要求署名の締め切り延長を昨日朝お知らせしたところ、すでに60名を超える方から賛同のお返事をいただいています。どうもありがとうございます。
しかし、安倍首相は陳謝はしたものの、柳沢大臣を留任させ、野党の審議拒否には強行で応える姿勢をみせています。
2001年の石原慎太郎「ババア」発言、2002年の森喜朗「子どもを産まない女に年金はいらない」発言、そして今回と、女性を生殖の道具とみなす政治家が地位にとどまり続けることを、これ以上許してはいけません。女性に子育ての責任を押し付け、不安定雇用に押しやった政策の責任を最後まで追及するために、さらに多くの「柳沢は責任をとれ」の声を政府に届けたいと思います。山本和美さんのご協力で、ネット上から署名のできるページを設置しました。
【抗議/声明/評論等】「柳澤大臣の発言の撤回と辞任を要求します」 07.01.30
すでに賛同メールを送られた方は、ふたたびしていただく必要はありません。そのかわり、周囲のお友達やご家族に、ぜひこの署名運動のことをお知らせしてください。メールによる賛同も受け付けています。
ajwrc@ajwrc.org
どうぞよろしくお願いします!
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2001年新設みたいです。
ただし、安倍晋三は2000年の第二次森改造内閣で内閣官房副長官に就任し、その任期中に男女共同参画担当大臣が新設されているから、安倍に嫌いな仕事をやらずに済むよう、森喜朗が配慮し、それをコイズミが引き継いだ(安倍は第一次小泉内閣でも内閣官房副長官を務めた)というのが、正確な表現でした。
よく調べないでコメントしてしまって、どうもすみませんでした。
こちらこそ、いつもTBやコメントありがとうございます。
05年の郵政総選挙のあと、安倍が官房長官になると同時に、「男女共同参画担当大臣」というポストが設けられ、猪口邦子が就任したのですが、本来は男女共同参画を担当するのは、官房長官の仕事なのです。しかし、安倍は男女共同参画に対する強硬な反対論者だから、コイズミはそんなアベシンゾーに配慮して、男女共同参画大臣というポストを新設し、安倍にキライな仕事をやらずに住むよう配慮してやったというワケです。
へえ、そんなこともあったんですか?安倍は小泉に甘やかされ放題甘やかされてきたというわけですね。だから、こんなとんでもない内閣になっちゃったってわけか。
今日のきっこの日記読みました。かをりちゃんとお友達だから、なんとなく彼女をかばった記事になってましたね。
弊ブログの記事でもちょっと書きましたが、安倍晋三という男は、強烈な「バックラッシュ」です。05年の郵政総選挙のあと、安倍が官房長官になると同時に、「男女共同参画担当大臣」というポストが設けられ、猪口邦子が就任したのですが、本来は男女共同参画を担当するのは、官房長官の仕事なのです。しかし、安倍は男女共同参画に対する強硬な反対論者だから、コイズミはそんなアベシンゾーに配慮して、男女共同参画大臣というポストを新設し、安倍にキライな仕事をやらずに住むよう配慮してやったというワケです。
だから、安倍は筋金入りの女性差別論者といえます。公開されたばかりの2月3日付「きっこの日記」が指摘する通りです。
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柳沢発言と自民・公明政権の危険性/植民地主義反対憲法と『戦争をなくすための平和教育:「暴力の文化」から「平和の文化」へ』
「スーダラ節」の替え歌で~♪わかっちゃいるけど、辞めないよ♪
へぇ~ぇ~、コレ買う人いるの?国民はバカにされてるなぁ~!&1行コメント
安倍のみならず、自民党も日本語が読めない~NHK番組改編事件判決をトンデモ批判
東国原英夫宮崎県知事誕生=エールを送るアベシはなにも分かっちゃいないホ~イのホイ!2
「辞任」ね~。
でも、こんなおじさん集団だってことも、産み難い環境作ってきた連中だってことも、最初から分かってって、小泉君を、菅さんや岡田さん、志位さん、瑞穂ちゃんよりも、選んできたんですから、まあ、国中の有権者の多くを改心させるっていう意味も含めてなら、辞任要求も正当性あります。でもそんな連中と同じ考えの人間が野党のおじさんにも多いことを勘案すると、その辺の判断微妙になりますね。また逆に揚げ足取られないかとね。
組織体として視る時には、人間は機械的な要素なんですから、そういう抽象化しないで、国家なんて運営できません。ま、「熱い心がある人」のそういう比喩は当然許しているでしょう。
でも「熱い心がある人」って政治的に決めているわけですから、個々人がにせよ、組織的決定にせよ、あんまり[政治的に]上手い「喧嘩」とは思いませんね。
欧米ではポピュラーかもしれませんが、或いは「悪魔の詩」作者・翻訳者への「死刑」判決なんていうのもありますけど。あ、前置きが長すぎた。
ところで、こも「失言」への弁明をとろうとした人の話、知っていますか?
これ読めば、たしかに柳沢君も(それを庇う安倍君も)「確信犯」ですね。
iFinderさんの雑読乱文「『産む機械』で柳沢事務所に問い合わせた件」
http://ifinder.jugem.cc/?eid=429
新たな情報もなく、むしろ前後の文脈がどうでも、言葉どおり思われても仕方がないだろう。全くの申し開きもできない失言であったことは明らかだ。
とのことです。世界中に宣伝すればいいですね、これも。
ほなまた~。