2011.04.20 (Wed)
原発から20km圏内で被災ペットを防護服も着ずに救うイタリア人女性
そのイタリア人女性とは、以前、「東日本大震災:被災地のペットたちを預かるサービス」というエントリーでも紹介したことがあるイザベラ・ガラオン青木さん(47)だ。そのときは、「アニマルフレンズ新潟」の代表として紹介させていただいたが、イザベラさんは、4年前に「アニマルガーデン新潟」というペットホテルも開業している。同時に、飼い主がやむを得ない事情で育てられなくなったペットを、空き室を利用して保護する活動を始めた。現在、230匹のペットが保護されており、このうち震災で被害を受けた犬と猫があわせて60匹ほどいるという。
「すぐ家に帰れると思って、原発20km圏内にのんちゃん(飼い犬の名前)を残してしまったんです。連れて帰ってとはいいません。もし行く機会があったら、せめて、せめてえさと水だけでも残してきていただけませんか」
3月下旬のある日、原発事故で避難を余儀なくされた福島の被災者から、イザベラさんの施設に電話がはいったそうだ。のんちゃんの飼い主は、泣きながら住所とのんちゃんの特徴をイザベラさんに伝えた。その電話を受けると、イザベラさんはいてもたってもいられずに、仲間のボランティアとふたりで、福島県に向かった。
イザベラさんは現地の放射能汚染の話は知っていたが、きている服さえ洗えば問題ないので、防護服は用意しなかった。イザベラさんにとっては、何よりも動物たちを早急に救うことの方が大切だった。
現地には夜到着した。夜だったためか、そのまま車で20km圏内に入ることができた。誰もいない暗がりの道路には首輪をして、やせおとろえた犬や猫たちの気配があったという。
教えられた住所に着くと、庭先から「ワン、ワン」とのんちゃんの吠える声が聞こえ、やせ衰えた白い柴犬がいた。
イザベラさんのおかげでのんちゃんは救われた。防護服も着ないで見ず知らずの人のペットを救うために原発から20キロ圏内に向かったイザベラさんのつめの垢を詐欺ブタ枝野に飲ませてやりたい。
下は、猫のノンちゃんの物語。津波が来るというので飼い主が辺りを探したが見つからなかったそうだ。飼い主が避難後、約一週間して家に戻ってみると・・・・。
ペットの話題とは関係ないけれども、この動画の下に出てくる政府の緊急メッセージにも注目。「格納容器は壊れていない。20キロ圏内屋内退避。中性子は特定されず、臨海は起きていない。」など嘘八百を並べている。
Googleでは、消息情報を確認するためのツール「パーソンファインダー」に次いで、ペットの消息情報を登録・検索できる「アニマルファインダー」のサービスを開始した。現在、すでに約1000 件の記録が登録されているそうだ。ペットを探している人、被災地をさまようペットを見つけた人は、このツールを利用して、ペットが飼い主のもとに早く帰れるようにしてあげよう。
Animal Finder(動物消息情報): 2011 東日本大震災
【More・・・】
イタリア人女性 防護服も着ずに原発20km圏内で犬猫を救出2011年4月16日 16時00分
福島第一原発事故の影響で、帰国したり、西日本に避難したりする外国人が多いなか、この女性は違った。被災地に取り残された、見ず知らずの人のペットを救うため、放射能汚染も恐れず、福島へと向かったイタリア人女性のイザベラ・ガラオン青木さん(47)。
イザベラさんは、4年前にペットホテル「アニマルガーデン新潟」を開業。同時に、飼い主がやむを得ない事情で育てられなくなったペットを、空き室を利用して保護する活動を始めた。現在、230匹のペットが保護されており、このうち震災で被害を受けた犬と猫があわせて60匹ほどいるという。
震災から2週間が過ぎた3月下旬。原発事故による自宅からの避難を余儀なくされた福島の被災者から、イザベラさんの施設に電話がはいった。
「すぐ家に帰れると思って、原発20km圏内にのんちゃん(飼い犬の名前)を残してしまったんです。連れて帰ってとはいいません。もし行く機会があったら、せめて、せめてえさと水だけでも残してきていただけませんか」
電話の主は泣いていた。イザベラさんは、住所と犬の特徴を飼い主に聞いたが、胸の中では、その犬を救い出す覚悟を決めていた。
「人がいない街で、水も飲めず、えさも食べられずに死んでいく動物たちを思うとかわいそうだし、飼い主さんの気持ちを思うと放っておけません。すぐに仲間のボランティアとふたりで、福島県に向かいました」
すでにニュースでは被曝の危険性が報じられていた。イザベラさんも現地の放射能汚染の話は知っていたが、防護服は用意しなかった。
「防塵マスクは着けたけど、着ている服を洗えば問題ないだろうと考えて、普段着のまま行きました。きっと、短時間なら大丈夫。それよりも動物たちのほうが心配で…」
現地には夜到着した。途中の道で立ち入りを規制されるかと思ったが、夜だったためか、誰に止められることもなく、そのまま車で20km圏内にはいることができた。無人の街。暗がりの道路には首輪をして、やせおとろえた犬や猫たちの気配があった。
教えられた住所に着くと、庭先から「ワン、ワン」とのんちゃんの吠える声が聞こえてきた。足元を懐中電灯で照らしながら、声のするほうに急いだ。やせ細った白い毛の柴犬。飼い主からは、他人にはなつかないと聞かされていたが、鎖を外してやると、急におとなしくなり「クゥーン、クゥーン」と鳴き声を上げた。2週間ぶりに触れあう人のぬくもりを、のんちゃんはうれしがっている様子だった。
「よくがんばったね、のんちゃん。もう大丈夫だからね」。用意していたビーフジャーキーをあげると、あっという間に平らげ、ドライフードもガツガツ食べた。
「ほかにも街では犬2匹と猫1匹を見かけましたが、ひどくやせていました。保護しようとしたけど捕まえられなかったので、えさと水を置いてきました」
のんちゃんは、現在、新潟で飼い主と再会する日を待っている。
※女性セブン2011年4月28日号
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Tags : 被災地 |
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イザベラさんには本当に頭が上がらないです。
ノンちゃんは、ホッとしたと思います。
原発事故の一番の被害者は、物言えぬ動物たちです。
どうか一匹でも多く助けることができますように。
近いうちに避難区域が強制退去、立ち入り禁止になるそうです。
これからのことを考えると心が痛いです。
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