2006.08.15 (Tue)
8月15日に靖国参拝をした小泉への批判と感謝
昨日は一日中働いた後、家探しをしていて、ブログを更新するひまもなかったけど、小泉の靖国参拝のことを書いた記事のおかげでアクセスがかなりあったようだ。
あと、安倍が「次の総理も、そしてその次の総理も、当然 お参りをしていただきたい」とはっきりと言い放っていたYou Tubeの動画が削除されてしまったらしい。又そのうちでてきたら、アップしようと思う。
おかげさまで、家はやっと住む所が見つかったので、これで、家探しは当分しなくて済みそうだ。ホッ。又、新しい家はちょっと田舎にあってブドウ畑に囲まれ、家の後ろにはグリーンベルトがあるすばらしい環境のところ。写真を撮ったら又、ブログにアップしようと思う。
これから又仕事にでかけなければならないのだが、帰ってきたら、小泉の参拝したことに対する日本内外の反応についての記事を集めて追加する予定。コメントは読んだけど、TBはまだ読んでいないので、帰ってきたら読ませていただきたい。
靖国訴訟原告団ら「軍国主義回帰」と危惧/県遺族会関係者ら感謝「願いがかなった」 (琉球新報 8/15 16:03)
沖縄靖国訴訟原告団長の金城実さん(67)は15日午前、韓国や中国、台湾の人々とともに都内をデモ行進していた。「国家の最高権力者である首相に、単なる『個人の自由』と言い訳は通用しない。明らかな憲法違反であり、アジア諸国の怒りにも火をつけた」と語気を強め、雨の中、小泉首相へ怒りのこぶしを上げた。
「きょうは“終戦記念日”でなく、“新たな戦前”だ」と話し、日本の行方を危惧した。
副団長の川端光善さん(70)=八重瀬町=は電話連絡で首相参拝を聞き、怒りが体を走った。沖縄戦を経験し、靖国神社に犠牲となった母と兄が合祀(ごうし)された。「小泉首相は繰り返し参拝することで死者をまつり上げ、戦争のできる国にしようとしている。二度と軍国主義にさせてはいけない」と述べた。
同じく沖縄戦体験者で、キリスト教信者の大城実さん(71)=西原町=も原告の一人。「公職にある者が、一つの宗教法人をサポートするのは憲法違反だ」と怒りをあらわにした。
沖縄戦に強制連行され死んでいった元朝鮮人軍夫たちの思いを表現した「恨(ハン)之碑」建立をすすめる会の安里英子共同代表は「参拝はアジアに対する植民地主義そのもの。アジア諸国と良い関係はつくれないし、共生も無理だ」と批判した。
一方、これまで首相の靖国神社公式参拝を求めてきた県内遺族関係者からは歓迎の声が上がった。
政府主催の全国戦没者追悼式に出席するため上京していた県遺族連合会の仲宗根義尚会長はこの日、都内のホテルで首相参拝のテレビ中継を見守っていた。「追悼式が行われる終戦記念日に、首相が参拝することはとても喜ばしい」と感謝の思いで満たされていた。
仲宗根会長も沖縄戦で肉親を失い、捕虜となった経験を持つ。「戦争のむごさを知っているし、靖国参拝に対していろんな考えがあることも知っている。だが、国のために死なれた人を参拝するのは人として当然のことではないか。遺族の願いがかない、本当にありがたい」と語った。
「非常に結構」と評価するのは座喜味和則県遺族連合会名誉会長(79)=那覇市。「小泉総理は遺族会代表と8月15日参拝の約束をしていたので、それを実現したということ。総理最後の締めくくりに慰霊の日、広島、長崎、終戦記念日と公約を守られた。ありがたい」と感謝した。
国旗国歌推進県民会議の恵忠久会長=那覇市=は「参拝は尊崇の誠を、哀悼の意をささげることで、戦争美化ではない。小泉さんが二度と戦争をしないと言っているのを素直に解釈すべきだ。首相が信念を曲げなかったことに大きな拍手を送りたい」と手放しで大歓迎した。
「歴史軽んじている」 中国・韓国人在沖団体代表 (琉球新報 8/15 16:47)
小泉純一郎首相が15日午前、靖国神社を参拝したことに対し、県内の中国人、韓国人の団体代表は「戦争の歴史を軽んじている」などと強く反発、海外との関係だけでなく、国内の中国人、韓国人の声を聞くよう要求した。
沖縄県華僑・華人総会(約2000人)の島袋雲茜(ウンセン)会長は「残念としか言いようがない。小泉首相は反対の声を無視してなぜそこまで意地を張るのか。これは外国の意見を聞くかどうかの内政干渉の話ではなく、日本人が戦争をどう考えるかだ。(参拝することは)戦争のことをあまりにも軽んじている」と批判。「国内の中国人、韓国人の声もきちんと聞くべきだ」と主張した。
在日本大韓民国民団県地方本部の金美敬(キム・ミギョン)事務局長は「海外からの強い反対の声を無視している。わたしたちとしては非常に遺憾。個人として参拝したと言っても日本を代表する総理大臣。A級戦犯が合(ごう)祀(し)されている靖国神社への参拝は、過去の戦争への責任が感じられない」と指摘。「いくら口で謝罪しても行動が伴わない。本当に戦争のことを真剣に考えているのか」と強く批判した。
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あぁ、あの映像はすでに見てましたよ。
でもね、引用コメントにあるようなもんじゃないね。
ほとんどが普通の参拝者に偽装して参拝反対派デモへの嫌がらせしようとうろついていた右翼。
少なくとも「道路標識のコーンとかバスに投げ込んで傘でつっつい」たり「傘が粉々になるまで突っついていたおにいさん」やバスに乗り込んで引きずり下ろそうとしていたスキンヘッドはどう見ても「普通の人たち」でなく右翼だったぞ。
こんなのを「民衆の良識」と表現する時点で右翼の茶番劇だってことを自白してるようなもんだ。
>通行人に傘で叩かれて、乗ってきたマイクロバスに
>押し戻されて一歩も靖国正門に降りれなかった。
>警官は30-40人の普通の参拝者に比べ3-4人しか居ず、
>ほとんどが普通の人たちだった。10分ほどして来た
>右翼らしいデブは殆どやることがなくうしろから、
>普通の群集の応酬を押していただけ。
>道路標識のコーンとかバスに投げ込んで傘でつっつ
>っいてたのはおばさんや普通の人たちだった。
>現場で7時前に起こったことだが、血出してマイクロ
>バスに転げ戻る左翼やバスの上り口まで傘が粉々に
>なるまで突っついていたおにいさんまで居た。
>警官たちは苦笑いで、有る程度やらせていたな。
>つえーと思ったよ民衆の良識が。
デモも大変ですね。
私がコメントにも書いたように、靖国神社に参拝する小泉と街頭で威嚇脅迫する右翼とは共鳴しあっているのです。
もちろんお互いに連絡を取り合うことなどありえません。
しかし一方が参拝すれば一方が勢いづいて暴れる。
暴れれば目立つしそんな風潮があたりまえのようになれば今度は参拝した人間は自身の行動に(誤った)自信を持つ。
見えざる共鳴の連鎖です。
私はこの共鳴連鎖の構成体である小泉にも右翼にも怒っているのです。
小泉じゃなくて、右翼団体に文句を言うことをオススメします
また、基地用地の地代は莫大なものがあります。
>沖縄県遺族会会長ら謝意を述べた人達はきっと政府の圧力がかかっているのだと思います。
>じゃなければ、ありえないですね。
↑ お気軽すぎやしませんか。
<参考>
記憶 戦後60年 新聞記者が受け継ぐ戦争
http://www.tokyo-np.co.jp/kioku/
沖縄戦 戦世(いくさゆ)のあとに
<2>銃剣とブルドーザー(2006年6月24日)
http://www.tokyo-np.co.jp/kioku/txt/20060624.html
http://www.geocities.jp/widetown/otona_0804.htm
▼政教分離原則
日本では信教の自由の保障とともに、それを制度的に確保するため政教分離の原則とられている。憲法二十条の一項後段「いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない」二十条の第三項「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない」第八十九条「公金その他公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、これを支出し又はその利用に供してはならない」部分がいわゆる政教分離規定と言われるもの。
昭和20年8月敗戦を迎え、自由の回復が占領軍の占領政策の中心をなし、10月いわゆる人権指令、あるいは自由の指令といわれる指令が出された。これは国民の自由を抑圧していた法規制を撤廃する命令で、治安維持法、刑法の中の不敬罪、宗教団体法などが対象となった。政府は宗教団体法だけは廃止してしまうと二十万からある日本の宗教団体の法的基礎が失われてしまうからと抵抗し、12月になって緊急勅令で宗教法人令を替わりに作り廃止した。
国家神道という国が神社が結びついている体制が日本の侵略戦争をイデオロギー的に支えていたという観点から、国家神道を解体するいわゆる神道指令が占領軍直接の指令として出された。極めて具体的に今まで国が神社に対して行っていたさまざまなことを禁止した、公の土地にこうやってはいけない、官公庁に神棚を設けるのはいけないとか、細かく書いてあった。「本指令の目的は国家と宗教を分離するにある」と明記され、国家神道では神社は特別扱いをしていたが、すべての宗教団体を正確に同じ法的基礎の上に立たせた。これが日本における政教分離の始まりと言え、神道指令の精神が日本国憲法に盛り込まれ、二十条、八十九条の規定になった。信教の自由の保障に関わり、政教分離原則というアメリカの考え方が受容されたと言える。
実はアメリカの政教分離はおよそ日本とは異なる歴史と状況。
「アメリカにおける政教分離の歴史的変遷」by 松村比奈子
http://homepage2.nifty.com/hinakom/americaron.htm
同じ研究者による論文
現行憲法における政教分離の制度・その分析と展開(1994年)
──相対分離説にみる意義と問題点──
http://homepage2.nifty.com/hinakom/genkoukenpo.htm
現行憲法における政教分離原則の論理
http://homepage2.nifty.com/hinakom/genkoukenpo2.htm
首相靖国参拝/原告憤り遺族は歓迎
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200608151700_01.html
2006年8月16日(水) 朝刊 28面
首相靖国参拝/県内も反発と歓迎
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200608161300_01.html
はじめまして。こういった参拝反対の集会とデモに参加した報告というのは、その場の雰囲気が伝わってきて、とても参考になります。ご報告からも、日本がいかに右よりになってきたかというのがわかりました。
これからも宜しくどうぞ。
昨日はパソコンの具合が悪くて記事を何度投稿しても表示されない状態でした。でも、少し後で見てみると、全部投稿されていて、ダブってしまいました。今日のブログにも書いた通り、沖縄県遺族会会長ら謝意を述べた人達はきっと政府の圧力がかかっているのだと思います。じゃなければ、ありえないですね。
靖国参拝の前に政府がアンケートを取ったという記事は昨日消えてしまったブログに載せていたのですが、サプリさんにこうしてコピーしていただいたおかげで、もう一度探す必要がなくなって助かりました。ブログにも書きましたが、このことからも政教分離原則に違憲していることは明らかです。
トラックバックいただいた「今日の出来事」のnew-eraです。
ご存知の通り小泉が靖国に参拝したわけですが全ての国民がこの愚行を認めたわけではありません。私自身参拝反対の集会とデモに参加しましたが各地、各団体で同様の集会も行われました。(詳細は私のブログに掲載しました)
小泉が自身の参拝は心の問題だと強弁していました。しかし彼が参拝することで街宣右翼が勢いづき、平和的なデモを威嚇することで、結果として他人の心の自由を侵害していることには目をそむけています。
私が参加したデモでも身の危険を感じましたが、昨日夜のニュースで自民党の加藤紘一議員の自宅兼事務所(山形県)が東京の右翼団体のメンバーに放火され全焼したとの報道がありぞっとしました。
しかし一方で国の指導者による靖国参拝をなんとしても止めなければとの決意がますます固くなったのも事実でした。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060816i301.htm
政府が、小泉首相の8月15日の靖国神社参拝に向け、ひそかに世論調査を2度にわたって実施するなど、入念な準備を進めていたことが15日、明らかになった。
靖国参拝に対する世論の反発を極力回避する狙いがあったとみられる。
世論調査は、調査会社などに委託する形で実施されたもので、質問は「首相が8月15日に靖国神社に参拝することをどう思うか」という1項目だった。結果は、賛成がわずかに反対を上回ったという。
首相は7月下旬、調査結果を報告されると、「もう一度調査をやってほしい」と再調査するよう指示した。この直前、昭和天皇がA級戦犯合祀(ごうし)に不快感を示したとされる当時の富田朝彦宮内庁長官のメモが明らかになった。これを契機に首相の靖国参拝への慎重論が広がり、逆風の中での参拝となる可能性があった。
首相は、「富田メモ」が世論にどの程度影響を与えるのかを再調査によって見極める必要があると判断したと見られる。8月初旬にまとまった再調査結果では、反対が賛成を大きく上回ったという。
この結果を受けて、首相は15日までの間に、靖国参拝の真意を積極的に説明していく方針を決めた。
(2006年8月16日3時4分??読売新聞)
http://www.yasukuni.or.jp/english/
誰が書いたか知らないが、特に↓はいいたい放題。
▼THE NOBLE SOULS OF YASUKUNI--ETERNALLY
http://www.yasukuni.or.jp/english/main.html#3
A CORRECT VIEW OF HISTORY
NET EYE プロの視点:小泉純一郎の「8・15靖国参拝」の深層(7/19)
報じられない沖縄県遺族会会長の謝意
沖縄戦終結から61年目の「慰霊の日」となった6月23日。小泉も出席した沖縄県糸満市の平和記念公園で開いた全戦没者追悼式でハプニングが起きた。
「小泉首相が就任以来、靖国参拝で慰霊と尊崇の誠を捧げられていることに遺族は謝意を表します」。挨拶で靖国参拝を評価したのは県遺族連合会会長・仲宗根義尚だった。「参拝を続けていただくようお願いします」。前年の前会長の挨拶にこの下りはなかった。小泉は一瞬、追悼式出席への御礼かと戸惑った。靖国参拝への謝意と分かると何度もうなずいた。ほとんど報じられない一件だが、小泉の背中を押した。
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これまでの歴史を検証すると,戦争は「起きる」のではなく,必ず何者かによって「引き起こされている」
引き続き与党多数 「普天間問題」かすむ 名護市議会
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-17092-storytopic-3.html
沖縄タイムス
沖縄県内統一地方選
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200609111300_01.html
▼名護 与党が過半数 移設争点化を回避/一部に反対ねじれも
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