2010.10.01 (Fri)
細野氏が訪中するやいなやフジタ社員3人が釈放
日本側が19日に、衝突事件を起こした中国人船長の拘置延長を決定すると、中国当局は翌20日、フジタの社員4人を拘束した。
日本のメディアでは、フジタの社員が拘束されたことはほとんど伝えられず、尖閣諸島沖での衝突した問題ばかりがクローズ・アップされていた。菅内閣をしきっている仙谷は、中国に対して慇懃無礼ともとれる敬語を使いながら、中国を批判するだけで、結局は米国に言われるままに船長を解放した。その条件としてフジタの社員の釈放を訴えたのかと思ったら、その気配は全くなかった。
日中国交正常化記念日である9月29日に田中角栄元首相と緊密な関係にあった小沢一郎氏のグループに属する細野氏が日中関係の改善を探るために中国を訪問し、中国政府要人と会談した。すると、その日のうちにフジタの社員4人のうち、3人が釈放された。
報道では、総理の「親書」を持たされたなどと言われたが、細野氏は否定している。又、この会談の段取りは総理官邸が中心となって行ったということだが、菅首相が否定していることから、細野氏が自分の意思で判断し、戦略を練って実行したと思われる。そこに小沢一郎氏の支援があったかどうかはわからない。しかし、小沢氏の支援なしで、細野氏が中国政府要人と会談するのは難しいと思われる。
細野氏の行動力と交渉力が評価されなければならない。口先だけの前原にはとてもできなかったことだ。外務大臣には前原よりも細野氏の方が適任だと思う。今の口ばかり達者で何もできない無能な菅政権から小沢政権への移行が切に求められる。
細野氏を中国に派遣 総理の「親書」携える(09/29 17:54)
漁船衝突事件をきっかけに冷え切った日中関係の打開に向けて、民主党の細野前幹事長代理が菅総理大臣のメッセージを持って極秘に北京に入ったことが明らかになりました。
細野氏は29日午後に北京空港に到着し、中国政府が用意したとみられる車に乗り込んで釣魚台迎賓館に入りました。関係者によると、菅総理の「親書」を携えているということで、漁船衝突事件から始まった日中間の緊張緩和に向けて、首脳クラスの会談の開催などを呼びかけたものとみられます。会談相手は明らかになっていませんが、中国共産党の幹部らにメッセージを伝えたものとみられます。また、関係者によると、今回の会談の段取りは総理官邸が中心となって行っているということで、映像には民主党職員で現在は官邸の外交政策をアドバイスしている専門官も同行していました。
菅総理大臣:「まったくこの件は承知しておりません」「(Q.何も知らなかったということか)まったく承知しておりません」
菅総理はこのように述べ、今回の細野氏の極秘訪中については聞いていないという姿勢を見せました。
【More・・・】
フジタ社員3人解放、「違反認め始末書」読売新聞 9月30日(木)11時16分配信
【北京=関泰晴】中国外務省は30日、北京の日本大使館に対し、河北省石家荘市の軍事管理区域に侵入して違法にビデオ撮影を行ったとして拘束している中堅ゼネコン「フジタ」社員の日本人4人のうち、現地法人「藤田中国建設工程有限公司」(上海)社員の高橋定(さだむ)さん(57)を除く3人を30日午前、「釈放」したと伝えた。
3人は、フジタ国際事業部建設部次長、佐々木善郎さん(45)、営業本部営業統括第5部次長、橋本博貴さん(39)、現地法人社員、井口準一さん(59)とみられる。
日本大使館によると、丹羽宇一郎駐中国大使が30日午前、中国外務省の胡正躍外務次官補と会談し、3人の釈放に関する通知を受けた。「3人は違法活動を認め、始末書も提出したので、30日午前10時(日本時間同11時)、法に基づき釈放する」との内容だったという。新華社通信も同日、「3人が中国の法律に違反した活動を行ったと認め、過ちを悔いる内容の文書を提出した」として「釈放」したと報じた。
3人の釈放は、拘束から11日目となる。日中関係筋によると、3人は石家荘市内で釈放され、大使館員やフジタの社員が迎えに向かっている模様。一方、日本大使館によると、拘束が続く高橋さんについて、胡外務次官補は「引き続き審査を行う」としている。
4人は今月20日に石家荘市内にある遺棄化学兵器の処理事業の建設予定地を視察中、「軍事目標」を違法に撮影したとして、地元の国家安全局に拘束され、市内のホテルで監視下に置かれ、取り調べを受けていた。高橋さんがビデオ撮影を行っていた可能性もあり、慎重に調べているようだ。
北京の日本大使館員は25日、29日の計2回、面会、4人は健康状態などについて、「体調は良好だ」などと答えていた。26日夜には日本大使館の堀之内秀久公使が中国外務省の領事局幹部に電話で4人の身柄の安全と迅速な処理を行うように申し入れていた。
29日には、民主党の細野豪志前幹事長代理が北京入りし中国側と会談、日中関係の改善を探ったとみられ、3人の釈放にかかわった可能性もある。日中間では、10月初旬にベルギーで開かれるアジア欧州会議(ASEM)首脳会議に合わせ、日中首脳会談の実現を巡って駆け引きが続いており、中国側は3人の釈放で日本側の出方をうかがう方針との観測も出ている。
4人の拘束を巡っては、今月7日に沖縄・尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件を巡る、中国側の対抗措置の一環という見方がある。日本側は19日、衝突事件を起こした中国人船長の拘置延長を決定したが、中国当局は翌20日、4人を拘束した。
中国外務省の姜瑜(きょうゆ)・副報道局長は28日、4人の拘束について「現在、審理中」とした上で、中国漁船衝突事件との関連について「事件の性質は完全に異なる」と述べていた。
◇
前原外相は30日昼、衆院予算委員会集中審議で、「3人が釈放されたのは事実だが、まだ1人釈放されていない。(中国政府に)早期解決をしっかり求めていきたい」と述べた。
最終更新:9月30日(木)14時6分
中国の遺棄化学兵器の処理事業建設予定地でどんなビデオを撮影したのか気になるが、フジタのもう1人の社員が一日も早く釈放されるよう、民主党は全力をあげて取り組まなければならない。

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だから、結果的に、細野さんをあまり取り上げる訳にはいかない、という事なのでしょう。
それにしても、マスコミのやっていること、本当にバカらしいですね。そこまでして、菅政権を守りたい、ということでしょうか。やっぱり、【官房機密費】がお好き?
●細野氏の仕事で評価すべきはフジタの社員3人が解放されたことだけにあらず
しかし見落としがちになるのは菅政権下で冷遇されている小沢派のメンバーがそれをなしたことかと思います。ビジネスマンの世界ではリーダーが気に入らないとそのリーダーの為に仕事はしたくないということで必要最小限の仕事以外にはしないということがよく起こります。恐らく政治家の世界でも同じようなことがあるでしょう。言い換えれば菅政権が気に入らないから菅政権の手柄になりかねないような仕事はしない、といった方向性です。
しかしこのような方向性を持つと政治は停滞し、困っている人がそのまま捨て去られることになります。細野氏の行動は少なくとも菅直人に取り入ろうという背景がなく、純粋に仕事をこなし仕事を愛するという背景から発している点で称賛すべきと私は考えるのです。この行動様式は小沢さんの遺伝子を受け継いでいる証でもあると思います。
以上
「最後の一人くらい 菅-仙石-マエハラ が 何とかするんだろうな~」と思っているのですが… どうなりますか?
専門調査員などという何の権限もない外部スタッフが随行しているからといって官邸主導にはならないだろう。細野さんの後ろに控えているだけのそのスタッフをクローズアップして、相対的に細野さんの存在を薄める報道の仕方は、政治家の外交をなめているとしか思えない。
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尖閣諸島問題 「中国の海(東シナ海と南シナ海)に暴風警報が出た」 ルモンド(仏紙)社説
今となっちゃクソの役にも立たない小沢訪中団でしたが。
常識に考えて官邸が全く関わっていないということはありえないでしょう。双方が関係を否定するのは取引材料の可能性を知られたくないからだと思いますよ。
その材料というのもどうせ衝突映像でしょうけど。
当初は映像公開に前向きだった岡田も最近は静かですし、
いつの間にか公開をしない雰囲気になってます。
もし公開をしてしまえば反中世論は再熱するでしょう。
アメリカも中国に対してはやや強硬の姿勢を見せてますし
これから合同軍事演習もあります。
ミニーさんはこの演習やアメリカによる対中圧力にたいしては
反対ですか?