2009.04.26 (Sun)
名古屋市長選:河村たかし氏が初当選

画像:『晴天とら日和』【名古屋市長選】河村たかし氏が当選確実。より
今日、26日に投票が行われた名古屋市長選は、毎日新聞の出口アンケートなどの結果によると、「民主党推薦の前衆院議員、河村たかし氏(60)が市内全域でまんべんなく集票し、自民、公明両党の県組織が支持する前中京大教授、細川昌彦氏(54)、共産党推薦の愛知県商工団体連合会会長、太田義郎氏(65)らを抑え、初当選が確実な情勢となっている。」そうだ。
開票する前に、NHKの選挙開票速報でも、河村氏の当確が伝えられた。開票完了後の結果は下記の通り。次点の細川氏に約23万票も差を付けた河村氏の圧勝だった。
(更新日時:4月26日 23:17)
名古屋市長選 有権者 1,752,221人 投票率 50.54%
党派 新旧 当選当確 得票 得票率 年齢
河村たかし 無 新 確 514,514 58.6 60
細川 昌彦 無 新 282,990 32.2 54
太田 義郎 無 新 73,640 8.4 65
黒田 克明 無 新 7,335 0.8 36
今回の名古屋市長選では、32年ぶりに国政の与野党第1党である自民党と民主党が争う選挙となり、投票率は50%割を超えた。 前回の市長選での投票率は27.5%だったことを考えると、これまでの市政に関心がなかった名古屋市民も、前市長による目に余る失政に不満を持ち始め、市政をチェンジするために、河村氏に投票したということだろう。
河村氏は「庶民革命」を掲げ、市内を自転車で走り回りながら、市民税10%減税と同時に福祉を豊かにすることを名古屋市民に訴えた。減税しながら、どのように福祉を充実させるかは、河村氏が下記の動画で意見を述べている。
【More・・・】
河村氏が初当選
(中日新聞 2009年4月26日)
名古屋市長選は26日に投票、即日開票され、無所属新人の前衆院議員、河村たかし氏(60)=民主推薦=が、自民・公明支持で元中京大教授の細川昌彦氏(54)、共産推薦で愛知県商工団体連合会長の太田義郎氏(65)ら3氏を大差で破り、初当選を確実にした。主要政党の相乗りが崩れ、国政の2大政党が激突した選挙戦は、「市民税10%減税」など大胆な変革案を掲げた河村氏が圧倒的な支持を得た。河村氏は28年ぶりの「脱相乗り」体制での市長として、公約実現に挑むことになる。
投票率は50・54%に達し、1977年以来、32年ぶりに50%を超えた。
市内の事務所で河村氏は「役所出身の市長が続いた市政を変えてくれ、突破してくれという期待を感じた。減税で役所のうみを出し、市政を庶民に取り戻す」と語った。
選挙戦は、松原武久市長が細川氏支持を鮮明にし、神田真秋愛知県知事も支援。現市政のあり方を継承するのか、抜本的に変えるのかが争点になった。
河村氏は高い知名度で序盤から優位に立ち、「市民税減税」「市長や職員の人件費カット」などの具体的な改革案を分かりやすく訴えて支持を広げた。細川氏は河村氏の公約を「非現実的」と反論、経済活性化策を訴えたが、浸透しなかった。太田氏も福祉施策の充実を訴えたが、現市政への批判票の多くが河村氏に流れた。
河村氏は27日に当選証書を受け取り、28日に初登庁する。市議会では河村氏を支える民主系が少数与党のため、議案が否決されるなど、波乱の展開も予想される。
市長選は迫る総選挙の前哨戦ともなり、政権奪取を狙う民主党は小沢一郎代表ら幹部が相次いで来名。西松建設の違法献金事件以降、千葉、秋田両知事選の連敗でかげりが見えた党勢の回復に向けて弾みを付けた。
やはり、減税と無駄の削除、セイフティネットの充実を訴えた河村氏の主張が、国民が求めていた市政のあり方と一致したので、圧勝を勝ち取ったのだろう。衆院選に向けて、河村氏を推薦した民主党にとって有利な勝利となったことはまちがいない。
その他の河村たかし氏に関する情報は、とらちゃんがたくさん集めてくださったので、ぜひご参考まで。
『晴天とら日和』【名古屋市長選】河村たかし氏が当選確実。
参考資料:
3氏の違い鮮明に 名古屋市長選の候補予定者が討論
(中日新聞 2009年3月23日)
4月26日投開票の名古屋市長選に立候補を表明している細川昌彦・元中京大教授(54)、河村たかし衆院議員(60)、太田義郎・愛知県商工団体連合会長(65)の3氏は22日、名古屋市内のホテルで中日新聞社が開いた立候補予定者討論会に出席し、現市政に対する評価や景気雇用対策、行財政改革などを論じ合った。
3時間近くに及んだ議論では、互いに激しく反論し合う場面もあり、3氏の考えの違いが鮮明になった。
自民・公明両党が支援する細川氏は「定額給付金にプレミアム商品券を上乗せするなど緊急経済対策を実施し、環境対策で景気浮揚を図る名古屋版グリーンニューディール政策も進める。10年先を見据えた政策にも取り組みたい」と話した。
民主党推薦予定の河村氏は「今は税金を払う方が苦しんで、もらう方が楽をしている。それを覆すため、日本初の市民税の減税を実施したい。役所の無駄遣いをなくし経済刺激策にもなる。住民が自分で決める地域委員会もつくる」と訴えた。
共産党などが推薦する太田氏は「名古屋城本丸御殿復元などの4大プロジェクトを凍結すれば、1000億円の財源ができる。これを福祉や医療、教育に投入し、雇用も生み出す。子どもやお年寄り、青年が希望を持てる名古屋に」などと述べた。
河村たかしの「プロフィール」
河村たかしの名古屋政策(PDF)
これで西松献金問題で意気消沈していた民主党も盛り返すだろう。今日の河村氏の当選が、政権交代の第一歩になって欲しいと願う方は、今日もランキングの応援宜しくお願いします。

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コメントありがとうございます。
>小沢が応援にかけつけた 際に、会うことを拒んだあたりは、民主党から距離を置きたかったんだろうね。
ですが、正確には
小沢が応援にかけつけた際に、面会を実現させなかったあたりは―が正解です。拒んだだとちょっと強くなりすぎてしまいましたね。
http://blog-imgs-26-origin.fc2.com/s/p/e/specialnotes/asahi20090205p4ac20090426.jpgを見ると
河村さんは推薦なしでも出るかまえでしたが、もし個人立候補の河村さんが勝ってしまったら、民主党本部への還元が激減するため、民主党本部が
当初出馬が予定されていた伊藤氏から河村さんへの乗り換えを
県議にお願いしたのが実情でしょう。
河村さんとしてももし推薦なくても余裕で当選できただろうし、推薦があっても
負けることはないと踏んで推薦を受け入れ、民主党本部へでかい貸しを
作ったんじゃないかと思います。民主党本部へのでかい貸しがあれば、
県議の反発を少しは抑えられるでしょう。まぁ、民主党本部と河村さんの
利害がただ一致しただけの話だと思います。
ちなみに、私は保守派の消極的自民党支持派の人間です。保守派だから民主党に期待をしていないというのもありますが、思想関係なく民主党の組織としての粗さが好きでなく、民主党よりもましだと思える自民党を支持しているものです。このサイトも正直私の思想と違う部分もかなりありますが、各エントリ興味深く拝見してますので、これからも遊びにきさせていただきます。では。
いつもコメントありがとうございます。異色な意見として読ませていただいております。
まず、間違った認識をこのブログの読者の方が持たれると困るので、あまりにも現実と異なった意見の場合は不表示とさせていただいております。
今回も表示するかどうか迷ったのですが、間違いを訂正するという点で重要なコメントと認識し、表示させていただく事にしました。
>小沢が応援にかけつけた 際に、会うことを拒んだあたりは、民主党から距離を置きたかったんだろうね。
小沢代表と会うのを拒んだという情報は、初めてききましたが、ソースを教えていただけますか。河村氏は、民主党でも異端児として有名でしたが、名古屋市長選に打って出てた時も、民主党の公認がとれずスッタモンダしていました。困ってしまった河村さんが頼った先が、小沢一郎だったのです。なんとか公認してくれって、河村さんが泣きついた先が、小沢一郎だったのです。 で、小沢一郎が「オレに任せろ!」と言って面倒を見たということですから、そんな小沢氏との面会を拒むはずがありません。もし、そんな事実があったとしても、きっとなにか他に重要な約束が入ってしまったなど、理由があったのでしょう。
民主は千葉、秋田で負けた、実は名古屋でも一枚岩じゃなかった、小沢氏辞任すべしの声は依然民主内で燻っている等々。何ぐてぐて言ってんだか。この際、小沢政権でNHKも三枚おろしにしてもらった方がいいのではないか。恥ずかし~い外務省の「カワイイ大使」なんぞを喜んで宣伝して、美爾依さんまで金髪に染めさせた罪の深さは計り知れません;)
与党側はどうやら土壷にはまった様です
西松問題は一時的には逆風でした
しかし逆風が萎えて来た今は小沢民主に有利な状況ができつつあります
この問題が起きる前までは
有権者の多くは小沢代表に不可解な印象を持っていました
どうも良く分からない人だと言うのが本音だったのではないでしょうか
恐らく政権交代が本気なのかどうか疑っていた人もいたと思います
しかし今現在はどうでしょうか
小沢代表に有権者はかって無いほどの関心を持っています
事件以来の小沢代表の態度に
政権交代にかける本気度を感じている筈です
今なら有権者は小沢代表の言葉に耳を傾けます
マスコミが騒いだおかげで
逆に小沢民主に有権者の関心が集まってしまったのです
策士策に溺れるとはこの事です
自民検察マスコミは自分で掘った落とし穴に自分が墜ちました
今こそ小沢民主は
政権交代と国民の為の政策を有権者に語る時です
国民の目が小沢民主に集まっている今
正しい事を訴えれば
必ず伝わります
それにしても、河村さんはつい最近までは民主党国会議員だったのに
選挙では無所属(推薦のみ)で出馬し、小沢が応援にかけつけた
際に、会うことを拒んだあたりは、民主党から距離を置きたかったんだろうね。最初は名古屋市議会の民主党らから反発されたり、河村さんが国会議員を辞職したときは同僚から罵声が飛んだという。
河村さんはテレビにかなり出ていて、民主党の良心の保守であり国民の人気も元々高かったのが勝因だろう。
耳障りのよい減税・無駄の削減、セーフティネットの充実や彼の知名度からしたら、正直千葉県みたいにもっと票を伸ばせたんじゃないかと思うが。
それにしても鳩山さんは今回も予防線をはっていたが、今回の勝利は
民主党の勝利ではなく、河村さんの勝利である。
昨日の報道特集NEXTで連休明けに民主党への逆風が強ければ、
小沢と刺し違えてでも辞任させるといっていたが、その言葉を信じたいと思う。
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名古屋市長選河村たかし氏当選で民主党復調と自民党包囲網が確立した
成田美名子 『サイファ・キャラクター・ブック』 (1987,白泉社)
【名古屋市長選】河村氏勝利をシロアリジミンに対する反転攻勢への礎にすべきだ【産経涙目】
TVタックルにもよく見かけたが、あまりいい思い出がない。
それより千葉の詐欺師はどうなった?