2009.01.29 (Thu)
人気もないのに人気者のマネをしたがる麻生太郎のとてつもない軽さ

演説は言葉だけが先走りしていて、自民党の施政方針としては、あまりにも非現実的で、内容が全く伴わないひどい演説だったので、聞いているうちに、ダミ声に毒されて気分が悪くなってきた。聞いてるだけで気分が悪くなる声ってめったにないと思うけど、麻生の声には、これまでやってきた悪行が乗り移っているせいか、本当に効くだけで蕁麻疹が出来てしまうほどだ。ここまでアレルギー反応を起こす声には、かつてめぐり合ったことはない。
『晴天とら日和』麻生首相の施政方針演説(ノーカット・全文掲載):「私は決して逃げません」←逃げまくってるくせにいい加減にしろよ!
第171回国会における麻生内閣総理大臣施政方針演説 (動画)
この演説の中では、オバマのスピーチを真似てずいぶんと聞こえのいいことを言ってたけど、これまでの自公政権がやってきたことや自民党の基本方針や政策と正反対の事を言ったって、誰が信用するかって感じ。これまでは、さんざん国民から搾り取れるだけの税金を搾り取って、官僚の言うままに無駄遣いをしてきたってのに、ここにきて、政権交代の危機にさらされたら、突然、国民のための政治をするなんて誰が真に受けると思ってんの?
【More・・・】
でも、この前も、当時国民的人気のあった小泉の真似をして、麻生は土俵で恥をかいたばかりなのに、それから学ぶこともせず、今回もこの演説でオバマの真似をして同じ間違いを犯している。まず、オバマは、1年以上の長い大統領選挙のレースを勝ち抜いて、国民の信任を得た末に大統領に選ばれた。国民にとっては、これまでの共和党による悪政に苦しむ国民を救うために、政権交代を実現させたヒーローだ。だから、まさにアメリカ国民にとって、「新しい時代をこれから築き上げていく」というオバマの言葉も説得力があるし、国民の心に届くのだ。
それに対し、演説の中では「私は決して逃げない」と言っていたくせに、解散から去年の9月以降4ヶ月も逃げまくっている男が麻生だ。これまで国民を散々不幸にしてきた自民党の麻生が、民意を問うこともせずに、いくら聞こえのいいことをほざこうと、この男が悪政を変えられるとは誰も思わないだろう。
「世界は今、新しい時代に入ろうとしている」「『この国のかたち』を変える節目にある」「新しい秩序創り」「新しい日本」「新しい世界経済のルール」「新たな成長戦略」「新たな農政改革」「新たな需要」と新しいという言葉を並べてもむなしく響くだけだ。
ちなみに、このオバマと麻生の両者は、支持率と不支持率が全く逆転している。麻生の支持率は、15%、不支持率は、80%に対し、オバマの支持率は85%、不支持率は、15%だ。不支持率がここまで高い麻生が、支持率の高いオバマの真似をしても惨めになるだけなのだ。
又、『きまぐれな日々』でも触れていたけど、衆院議員の数が増加したのは、小泉のおかげで、麻生もそれを利用して、2次補正案や予算案を強制的に成立させているにもかかわらず、今回の施政方針演説では、「コイズミカイカク」路線を明確に否定しているのも、これまた内部分裂を招く原因となるだろう。
『きまぐれな日々』で引用されていた朝日新聞の社説にも、もっともな事が書かれていたので一部を紹介しよう。
朝日新聞 社説 2009年1月29日(木)付
国民が今、政治に求めるのは「金融危機の津波から国民生活を守ること」だと首相は言う。「迅速に結論を出す政治だ」とも語った。
その言やよし。では、衆参で多数派が異なる国会のねじれをどう克服して結論を出すつもりなのか。その手だてについて「野党にも良い案があるなら大いに議論をしたい」と簡単に済ませたのはなんとも物足りない。
もっと本腰を入れて野党に話し合いを呼びかけ、大胆な妥協の構えを示すべきだったのではないか。
内閣支持率が低迷する中で、解散はしたくない。さりとて9月までにはある政治決戦をにらめば、妥協もしたくない。演説には、そんな首相の苦境が色濃くあらわれていた。
「『官から民へ』といったスローガンや、『大きな政府か、小さな政府か』といった発想だけでは、あるべき姿は見えない」と首相は言った。
問われるのは政府の大小ではなく、機能するかどうかだ、というオバマ米大統領の演説を思い起こさせる。市場や競争を重視し、政府の関与は小さくあるべきだという小泉元首相の構造改革路線と明確に一線を引く思いを述べたのだろう。
景気対策としての公共事業への封印を解き、財政再建の青写真も描き直す。そうした大転換をするには、本来なら有権者の信任に支えられた強力な政権が必要だ。
首相の言葉がいま一つ胸に迫ってこないのは、信任の問題、つまり総選挙から逃げているからだ。まして小泉時代に得られた与党の議席数を使って押し通すというのでは、著しく説得力を欠く。
麻生はオバマのように、政党の枠を超えて新しい政治を目指すなどと演説では言っていたが、それなら、国会のねじれを解消するためにも、一刻も早く衆院の解散が求められるのではないだろうか。それもせずに、この男がどんなに立派なことを言っても、国民は絶対に信用しない。国民の信任を得た政権が発足して初めて国民は、その新政権とともに国民主権政治への第一歩を踏み出そうと思っているし、「新しい時代」「新しい秩序創り」「新しい日本」「新たな成長戦略」「新たな農政改革」「新たな需要」という言葉に説得力がでてくるのだ。その結果、初めて、「幸福な国民生活」の未来像が見えてくるのである。
参考記事:
社説:施政方針演説 「麻生シナリオ」がうつろに響く(毎日1月29日)
麻生演説―信なき人の言葉の弱さ(朝日社説1月29日)
自民・伊吹氏「盛り上がらなかった」 首相施政方針演説(朝日 1月28日)
伊吹文明元幹事長は「(今回は)安全運転。盛り上がらなかった。信号無視、スピード出し過ぎ、安全ベルトをかけてない、と言われないようにしたのでは」と辛口コメント。公明党幹部も「落第だ。声が明るくない」。自民党を離党した渡辺喜美元行革担当相は「おみこしは中身が空っぽの方が担ぎやすいが非常事態のとき空っぽは困る。『危機認識なき楽観論』ばかりが目立った」とこき下ろした。
解説:麻生首相施政方針演説 説得力で見劣り 首相は国民の信問え(毎日 1月28日)
写真:首相「11年度までに景気回復」 施政方針演説、消費増税へ法整備(日経1月28日)
自公政権は解散もせずに何してもダメだ。全ては衆院解散から始まる。これで又、麻生内閣の支持率は下がるばかりだろうと思ったら、今日もランキングの応援宜しくお願いします♪

にほんブログ村 政治ブログ 現在 2 位
『自エンド - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/09077
ブログ村トラコミュ『自エンド』
『民主党 - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/09160
にトラックバックしています。
衆院選で東京8区(杉並)から出馬予定の保坂展人氏を応援しています。

【政権交代】を目指すブログリスト
- 関連記事
-
- 「麻生を倒せ!ないかくだとう」実行委員会が新宿で演説しただけで逮捕されそうになった動画 (2009/01/31)
- 眞紀子節健在:麻生にズバリ退陣勧告 (2009/01/30)
- 人気もないのに人気者のマネをしたがる麻生太郎のとてつもない軽さ (2009/01/29)
- 1月の麻生内閣支持率と一院制 (2009/01/17)
- 麻生太郎は本当に英語が得意なのか (2009/01/16)
Tags : 麻生太郎 |
施政方針演説 |
オバマ |
小泉純一郎 |
衆院解散 |
国会 |
ねじれ |
朝日新聞 |
社説 |
ヘンリーさま、
自公のやじはまるでヤクザのようでしたね。恐ろしい~。こんな奴らに日本の政治をまかせてきたからここまで国民の生活は悪化してしまったのでしょう。
アホ太郎のモノマネもいつかYouTubeで披露して下さいね。
> 最近、機材がなくてもフリーソフトを利用してきれいに録音する方法を会得しましてアホ太郎や新年のメッセージを録音し直しました。トップページに貼り付けてありますのでぜひお聞きください。今日も口直しに録音しましたが今までで一番良いできになり、アーティスト魂に目覚めてしまいました。アホ太郎が辞めないうちにFlashで簡単な絵を作り、アホ太郎の歌とともにYouTubeにアップしたいと思っています。
楽しみにしています♪
今日の午後、民主党の鳩山幹事長が質問にたったのですが、自公のやじには呆れました。別にまっとうなことを言ってるだけだったのですが、もう日本という家を食べ尽くしたシロアリどもが次の食べものを得るためになりふり構わない下品な抵抗をしているようで見ていて気分が悪くなってしまいました。だいぶアホ太郎のモノマネもうまくなってきましたが、あんな声で長時間真似をするとこちらまで蕁麻疹が出てしまいそうです。
最近、機材がなくてもフリーソフトを利用してきれいに録音する方法を会得しましてアホ太郎や新年のメッセージを録音し直しました。トップページに貼り付けてありますのでぜひお聞きください。今日も口直しに録音しましたが今までで一番良いできになり、アーティスト魂に目覚めてしまいました。アホ太郎が辞めないうちにFlashで簡単な絵を作り、アホ太郎の歌とともにYouTubeにアップしたいと思っています。
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
映画 「チョムスキーとメディア」 (92 加/日本公開0702) 予告編
◎「自民党本部は国有地、土地を返せ」と鳩山幹事長 登記簿も公開します!
人間のマネをするサルでもあるね。