2008.10.20 (Mon)
朝日の社説「弁護士資格を返上しては」に激怒する橋下の知的レベル
まず、19日に兵庫県伊丹市の陸上自衛隊伊丹駐屯地であった記念行事に参加した時、祝辞の中で
「人の悪口ばかり言う朝日新聞のような大人が増えれば、日本は駄目になる」
と述べ、その後視察した同府島本町のウイスキー蒸留所で、報道陣に対し、朝日新聞3日付朝刊の社説「弁護士資格を返上しては」への批判だったと説明した上で、
「一線を越えたからかい半分の批判であり、たいへんな怒りを感じている」
と不快感をあらわにしたそうだ。

左写真:敗訴を受け、深々と頭を下げる橋本知事=大阪府中央区の大阪府庁で2008年10月2日午前11時11分、平川哲也撮影 (毎日新聞10月2日より)
橋下を激怒させた10月3日付けの朝日新聞の社説の全文を読んでみたいと思って、Asahi.comで探したんだけど、過去の社説を読むには、有料会員にならねばならないとのこと。そこで、ネット検索したら見つかった。
橋下TV発言―弁護士資格を返上しては(朝日新聞社説 10月3日)
歯切れのよさで人気のある橋下徹・大阪府知事のタレント弁護士時代の発言に、「弁護士失格」といわんばかりの厳しい判決が言い渡された。
山口県光市の母子殺害事件をめぐり、橋下氏は昨春、民放のテレビ番組で、少年だった被告の弁護団を批判し、「弁護団を許せないと思うんだったら懲戒請求をかけてもらいたい」と視聴者に呼びかけた。
その発言をきっかけに大量の懲戒請求を受けた弁護団が損害賠償を求めた裁判で、広島地裁は橋下氏に総額800万円の支払いを命じた。判決で「少数派の基本的人権を保護する弁護士の使命や職責を正しく理解していない」とまで言われたのだから、橋下氏は深く恥じなければならない。
この事件では、少年は一、二審で起訴事実を認め、無期懲役の判決を受けた。だが、差し戻しの控訴審で殺意や強姦(ごうかん)目的を否認した。
少年の新たな主張について、橋下氏は大阪の読売テレビ制作の番組で、弁護団が組み立てたとしか考えられないと批判した。弁護団の懲戒を弁護士会に請求するよう呼びかけ、「一斉にかけてくださったら弁護士会も処分出さないわけにはいかない」と続けた。
こうした橋下氏の発言について、広島地裁は次のように判断した。刑事事件で被告が主張を変えることはしばしばある。その主張を弁護団が創作したかどうかは、橋下氏が弁護士であれば速断を避けるべきだった。発言は根拠がなく、名誉棄損にあたる――。きわめて常識的な判断だ。
そもそも橋下氏は、みずから携わってきた弁護士の責任をわかっていないのではないか。弁護士は被告の利益や権利を守るのが仕事である。弁護団の方針が世間の常識にそぐわず、気に入らないからといって、懲戒請求をしようとあおるのは、弁護士のやることではない。
光市の事件では、殺意の否認に転じた被告・弁護団を一方的に非難するテレビ報道などが相次いだ。そうした番組作りについて、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は公正性の原則からはずれるとして、厳しく批判した。
偏った番組作りをした放送局が許されないのは当然だが、法律の専門家として出演した橋下氏の責任はさらに重い。問題の発言をきっかけに、ネット上で弁護団への懲戒請求の動きが広がり、懲戒請求は全国で計8千件を超える異常な事態になった。
橋下氏は判決後、弁護団に謝罪する一方で、控訴する意向を示した。判決を真剣に受け止めるならば、控訴をしないだけでなく、弁護士の資格を返上してはどうか。謝罪が形ばかりのものとみられれば、知事としての資質にも疑問が投げかけられるだろう。
橋下の暴言に対し、朝日新聞大阪本社広報部では、
10月3日付の当社の社説は、山口県光市の母子殺害事件を巡る橋下徹知事のタレント弁護士時代のテレビ発言について、橋下氏敗訴を言い渡した判決を論じた上で、橋下氏の責任を厳しく指摘したものです。陸上自衛隊記念行事での当社に関する発言については理解いたしかねます。
と困惑している。
みなさま、どうでしょう。この社説が悪口やからかい半分の批判に思える?悪口どころか、最初に「歯切れのよさで人気のある橋下徹」って褒めてるじゃん。その後は、事実に沿って書かれているだけでしょう。どこが悪口なのか、からかい半分なのか、さっぱりわからないんだけど。これは、どう読んでも、橋下がこれまでやってきたことをきちんとまじめに批判した文だよね。
正論の新聞社説までコントロールしようとする橋下は、大阪知事という権力を手に入れた自分の優位性を誇示し、相手を萎縮させて、言論の自由をさまたげようとしているとしか思えない。英語で言えば、れっきとしたパワーハラスメントだ。こういう人物が権力を手に入れることは非常に危険なことだ。これまでにも多くの問題を起こして来た橋下の本質を見抜けずに彼を大阪府知事にするために支援した自公政権や、彼に一票を投じた大阪府民は、多いに恥じるべきだ。
それにしても、謝罪したかと思ったら、今度は他の公の場で、持論を繰り返すって、ちょっと前に衆院選に出馬するとかしないとか迷走したモンスター中山前国交相にそっくりじゃない?橋下もこれまで数多くの失言をしてきたわけだけど、それにもめげずにこのザマじゃね。中山と同じ運命をたどらなければいいけど・・・・。口は禍いの元だよね。
関連動画:
橋下知事が謝罪
関連記事:三浦和義氏に対する意見は、全く違うけど、橋下氏に対する意見はほぼ一致するブログを紹介。秋原葉月さま、TBとコメントありがとうございました♪
『Afternoon Cafe』
橋下氏、自衛隊記念行事で自分を批判した朝日を批判 (10月20日)
追記・橋下氏の賠償命令の判決文を読んで (10月4日)
弁護士のくせに悪口と批判の違いがわからない橋下の知的レベルの低さを広めるためにもランキングの応援宜しくお願いします。

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橋下知事:「朝日は人の悪口ばかり」 陸自の祝辞で批判 (毎日新聞 10月20日)橋下徹大阪府知事が又とんでもない失言をしてくれた。19日に兵庫県伊丹市の陸上自衛隊伊丹駐屯地の記念行事に参加した時、祝辞の中で、
「人の悪口ばかり言う朝日新聞のような大人が増えれば、日本は駄目になる」と述べたそうだ。その後視察した同府島本町のウイスキー蒸留所で、報道陣に対し、朝日新聞3日付朝刊の社説「弁護士資格を返上しては」への批判だったと説明。「一線を越えたからかい半分の批判であり、たいへんな怒りを感じている」と不快感を示した。
伊丹駐屯地での発言に対し、報道陣からは「大人げないのでは」との指摘も出たが、橋下知事は「朝日も言いたいことを言っているわけだし、お互い様だ」と話した。
橋下知事は2日、山口県光市の母子殺害事件の弁護団に懲戒請求するよう呼び掛けたことを巡る裁判で敗訴した。これに関し、同紙の社説は「判決を真剣に受け止めるならば、控訴をしないだけでなく、弁護士の資格を返上してはどうか」と主張していた。
橋下知事:「くそ教委」放言続々 謝罪傍ら控訴の意向(毎日新聞 10月2日)
敗訴を受け、深々と頭を下げる橋本知事=大阪府中央区の大阪府庁で2008年10月2日午前11時11分、平川哲也撮影
「橋下氏の発言を批判する判決だ」と話す原告側弁護士ら=広島市中区の広島弁護士会館で2008年10月2日午前10時46分、寺岡俊撮影
「一斉に弁護士会に対して懲戒請求をかけてもらいたいんですよ」--。2日の広島地裁判決は、思い切った言動が身上の橋下徹弁護士(現・大阪府知事)がテレビ番組内で行った発言を「弁護士の使命・職責を正解しない失当なもの」と断じた。府知事に就任後も、さまざまな発言が物議を醸し、世論の関心を集める手法を用いてきた橋下氏だが、厳しい判決に「重く受け止める」と神妙な表情をみせた。
判決を受け、府庁で報道陣の取材に応じた橋下氏は冒頭、「地裁の判断は重く受け止める。表現の自由の範囲を逸脱していた」と神妙な面持ちで頭を下げ謝罪した。一方で、控訴の意向も表明。「3審制なので高裁の判断も伺いたい。1審の判断が不当だとかではない」と理由を説明した。
「今後の表現手法に影響するか」と問われ、「今回の訴訟ではある意味、個人を攻撃した。政治家として扱っているのは大きな組織や社会制度。知事としての職務には影響しない」と話した。
刺激的な表現は知事になってからも物議を醸しているが、最近は政治的メッセージを伝える手法と認識されている。9月には、全国学力テストの公表に消極的な教育委員会に対し、ラジオの生放送で「くそ教育委員会」と言い放った。府議会で批判され、「二度と言わない」と答弁したが謝罪はしていない。
一方、判決後、広島弁護士会館(広島市)で開かれた会見で原告側弁護団は、「品性に劣る行動だった。あれが許されればなんでも許される」などと橋下氏への憤りを口にした。弁護団団長の島方時夫弁護士は「橋下弁護士は、光市母子殺害事件弁護団に対して謝罪すべきだ」と話した。【石川隆宣】
◇法の解釈逸脱
広島地裁判決について、作家の高村薫さんは「痛快な判決だ。『ともかく懲戒請求すればよい』という橋下氏の論法はむちゃくちゃで、その不当性を裁判所は明快に示してくれた」と評価。一方、情報の受け手側に対しては「私たち一人一人が少しでも法律の感覚を持っていれば、このような懲戒請求がおかしいことは分かる。来年5月から裁判員制度が始まるが、参加する市民の側に弁護士活動への最低限の理解がなければ、信頼できる制度にならない」と指摘した。
田島泰彦・上智大文学部教授(メディア法)は「マスメディアは橋下弁護士に乗せられたことに、深刻な自己批判をしなければいけない。第三者の目で物事を冷静に伝え、正当な批判・検証をするのがメディアの役割。一方の意見に利用されることは絶対にあってはならない」と指摘。橋下氏の発言については「表現の自由の範囲を超えている。数にものをいわせ、魔女狩りのような状況を作り出した。正当な活動をしている弁護士を萎縮(いしゅく)させ、自由な議論を妨げることにつながる」と批判した。
◆知事の主な発言◆
「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ、07年5月27日放送)
「ぜひね、全国の人ね、あの弁護団に対してもし許せないって思うんだったら、一斉に弁護士会に対して懲戒請求かけてもらいたいんですよ」
「懲戒請求ってのは誰でも彼でも簡単に弁護士会に行って懲戒請求を立てれますんで、何万何十万っていう形であの21人の弁護士の懲戒請求を立ててもらいたいんですよ」
「懲戒請求を1万、2万とか10万人とか、この番組見てる人が、一斉に弁護士会に行って懲戒請求かけてくださったらですね、弁護士会のほうとしても処分出さないわけにはいかないですよ」
【ことば】光市母子殺害事件
差し戻し控訴審判決によると、元少年は99年4月、山口県光市の会社員、本村洋さん(32)方で、妻の弥生さん(当時23歳)を強姦目的で襲い、抵抗されたため絞殺。長女夕夏ちゃん(同11カ月)も床にたたきつけたうえ絞殺した。少年側は1、2審で殺意を認め無期懲役となったが、弁護団が代わった最高裁で強姦目的や殺意を否認し、「ドラえもんが何とかしてくれると思った」「精子を入れるのは生き返りの儀式」などと主張した。最高裁は06年6月、無期懲役を破棄して差し戻し、広島高裁が今年4月22日に死刑を言い渡した。
◆事件や橋下徹弁護士発言の経過◆
<99年>
4月14日 山口県光市で主婦、本村弥生さん(当時23歳)と長女夕夏ちゃん(同11カ月)が殺害される
18日 近くに住む当時18歳の少年を逮捕
6月4日 山口家裁が山口地検に逆送決定
<00年>
3月22日 死刑の求刑に対し山口地裁が無期懲役の判決
<02年>
3月14日 広島高裁が検察側控訴を棄却
<06年>
6月20日 最高裁が無期懲役判決を破棄し、広島高裁へ差し戻し
<07年>
5月27日 テレビ番組で橋下氏が弁護団への懲戒請求を呼びかけ。各弁護士会に対する請求は07年末までに8095件
9月3日 弁護団の4人が橋下氏を相手取り広島地裁に提訴
<08年>
4月22日 広島高裁が元少年に死刑判決
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結局、橋下さんの予想程、懲戒請求は届かなかったし、弁護団には謝罪しているのだから、橋下さんも少し読み間違えたかな。
2011年7月15日20時11分
朝日新聞の反応が楽しみです
橋下徹大阪府知事が就任前に弁護士として出演したテレビ番組で、山口県光市の母子殺害事件の被告弁護団への懲戒請求を呼びかけたため業務を妨害されたとして、弁護団のメンバーらが損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁は15日、360万円の支払いを命じた2審判決を破棄、請求を棄却した。橋下氏が逆転勝訴。
正論だと思う。
朝日はどことなく、隅を突っつくような記事しか書かない気がする
個人の過ちを社会的に
断罪する手段は、腑に落ちない
社説も含め、もっと、事実の報道に
誠心誠意であってほしい
あれでは、橋本は、ろくな人間ではないと、
悪口を言っているにすぎない。
一見、事実かもしれないが、
社説で攻撃するほどなのか。
この社説が低俗に見えて仕方ないのは、
私だけなのか
橋下支持者は好印象で読んで、
橋下不支持者はあきれて・・・。
「人の悪口ばかり言う朝日新聞のような大人が増えれば、日本は駄目になる」に対して、私は
「お前が言うな!」
と思いました。
橋下信者は今がホットなので理解できないかも知れませんね。
私は「橋下はウソつき」と最初から見ていましたから(だって、2万パーセントでしたっけ!?出馬しないと言っていたのは。)。
ありがとうございます。
自分はこれまで朝日しか読んでいません。
朝日の正義と良識が好きだったからなんです。
ところが、ここ数年、どうもおかしくなってきている。
今回の橋本騒動で確信しました。
橋本知事は敗訴しました。
それで彼はテレビで頭を下げたんですね。
ところが、そのケンカで負けて謝っている人間に、第三者である朝日は追い討ちをかけた。これは卑怯でしょう。
弁護士資格を返上せよと言うのはまだしも、知事としての資質をどうこう言うのはおかしい。弁護士の仕事と無関係ではないか。
それでも彼は、多くの国民が知らなかった懲戒請求という制度を世間に知らしめてくれました。国民が裁判に携わろうという時代にもかかわらず、多くの人が知らなかったこの制度を、です。
今回の懲戒請求は、この制度を多くの人が知っていれば、橋本氏がテレビで言わなくても、これくらいの請求は集まったと思います。ですから、取り下げた人がとても少ないのですよ。
だいたい、知事としての資格をどうこう言うのは大阪府民であるべきです。
そして大阪府民は弁護士としての仕事を求めているのではなく、知事としての仕事を求めているのです。
謝罪で不満だから資格返上を言い出したのだろうが、それならば、かつて、自らサンゴを傷つけておきながら、ダイバーのマナー低下を嘆く記事を掲載した朝日新聞は、当時、謝罪以外に何をしたのでしょう。
朝日はもともと、政治家を厳しく批判するメディアでした。
ところが、今回の批判は政治家に対してのものではなく、一弁護士を攻撃しているにすぎません。
そして橋本改革が公表されてからは、朝日の投書欄でも反対の投稿ばかり掲載されるようになりました。余談ですが、そのほとんどは大阪に税金を払ってない他府県の人です。
良識の朝日といわれた頃は、報道そのものは、記事の内容そのものは中立でした。どうしてこんなふうに変わってしまったのか。残念ながら、長所は知性だけになってしまいました。
朝日には早くあの頃の良識と正義を取り戻して欲しいと思います。
そして橋本知事は、大阪府の知事として頑張って欲しい。今までの知事が先送りやほったらかしにしてきた仕事を彼はやろうとしています。知事としての資質は合格点だと思います。
まあ、橋下さんの懲戒処分は間違いないところでしょうし。
判決全文読みましたが、もうぼろくそです。裁判所にあれだけ言われりゃ、立派な大人なら恥ずかしくて資格返上したくもなるのに、彼は違うんでしょう。
控訴したのも時間稼ぎですね。判決に不服がないのに控訴するって、あり得ないでしょ。
それにしても、彼の支持者ってどうして紋きり口調が多いのかなあw
他紙の社説の似たようなもの(中日新聞「弁護士の資格が疑われる」)ですが、朝日だけが資格云々に触れました。
そこが核心です。
橋下の弁護士資格と言えば、以前カナダde日本語にもとりあげられた(ここのhttp://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-705.html)
橋下「への」懲戒請求です。
これを行ったのが樺島正弁護士(神戸学院大学法科大学院教授)。
彼は橋下の見習い時代の恩師、「親弁」と呼ばれます。
「親弁」が弟子に懲戒請求というのは尋常ではありません。
そして、橋下「が」懲戒請求した弁護士は、同じ樺島正弁護士での「兄弁」(橋下が「弟弁」)なんです。
この法律事務所一家ドロドロの関係については↓をどうぞ。
http://www1.doshisha.ac.jp/~kasano/FEATURES/2008/200801_2.html
重要なポイントは、橋下にとって「兄弁」という連絡のしやすい仲だった関わらず裁判状況を調べようとしなかった点です。
プロ意識より右翼の死刑イデオロギーにとらわれたからでしょう。
私的に恩人であり樺島正弁護士という人は公的にも法曹界で著名人であるという、橋下個人にとって最も大きな存在を敵にまわしているわけです。
懲戒請求という弁護士の死活に関わる大問題です。
そして判決を見ての通り、橋下「への」懲戒請求が受理、資格剥奪される可能性は非常に高くなってます(高裁判決確定後からでもあり得る)。
つまり朝日というよりは「他人には理解できるはずがない」プレッシャーを抱えてるわけです。
朝日の見解は判決文にある「被告の主張は弁護士の使命を理解しない」という弁護士の資質失格宣言への適切な評価です(他紙も同様)。
なのにキレた橋下の真意とは「俺の気持ちがわかってたまるか」、これです。
「兄弁」をめぐる「親弁」との尋常じゃない心理プレッシャーのある問題に朝日が針を刺したらもの凄い勢いで爆発したわけです。
認識を改めて下さい。
去年の橋下「への」懲戒請求というのは、「市民が選挙に合わせたちょっとした事件」にしか思われてなく忘れ去られてるでしょう。
全く見当違いです。
基本的なところでここでも誤読に基づく批判を
されてしまっているようです。
そもそも、光市母子殺害事件弁護団への批判が一気に盛り上がった
のは、差し戻し控訴審での新弁護団の主張の変遷が契機でした。
それまでは、起訴事実を受け入れていたのが、
一転、殺意、強姦目的を否認したことでした。
この変転こそが、バッシングに火をつけたきっかけとなったわけです。
なぜ変わるんだ?と
なぜ一貫しないんだ?と。
問題の社説にも、
>この事件では、少年は一、二審で起訴事実を認め、
>無期懲役の判決を受けた。だが、差し戻しの控訴審で
>殺意や強姦(ごうかん)目的を否認した。
>少年の新たな主張について、橋下氏は大阪の読売テレビ制作の番組で、
>弁護団が組み立てたとしか考えられないと批判した。
起訴事実の容認から否認に転じた経緯が示された上で、
少年の新たな主張について云々と事実の説明がつづられています。
さらに、
判決要旨に関する記述も、
>こうした橋下氏の発言について、広島地裁は次のように判断した。
>刑事事件で被告が主張を変えることはしばしばある。
>その主張を弁護団が創作したかどうかは、
>橋下氏が弁護士であれば速断を避けるべきだった
ここでも、判旨は、橋本氏の弁護団への非難が、当初の主張から一転したそれに
向けられていた上で、彼の非難が不当であったという趣旨の判断であったことが
示されています。
ですので、
ポルノ起業家さんのブログで紹介されたテキスト起こしも
読ませていただきましたが、
「一審から主張していればしようがないんですよ。」という橋下氏の発言部分を
取り上げて、今回の社説が微妙に事実を湾曲していると捉えるのは、
ポルノさんの誤読と言わざるを得ません。
まず批判ありきのバイアスがかかった御仁に多いケースですが、
(どうでもこうでも朝日を批判したいという志向が見えてきます)
批判するのはよろしいのですが、まずは批判対象側の主張を
ちゃんと聞く、読む。
これが基本だと思います。
でないと再度見当違いの愚を犯してしまいますよ。
橋下さん、判決をくだす裁判所には平身低頭だけど、自分に批判をするマスコミや府民にたいして非合理な言い訳に終始して、まるで反省の色はなし。
橋下さん、人格的にはちょっと幼稚なところが目立ちますなあ。
私も橋下さんはあれだけ違法行為を煽ったのだから弁護士資格はく奪するべきだと思っています。
自民党の中山成彬といい、最近の日本の政治家には精神鑑定を受けるべき人間ばかりです。
すぐに左右で物事を分ける人が多いんだなー
単細胞というか、差別的というか
橋下を支持するだけあるわ
こういう人達ってこの間まで小泉を支持してた人達でしょ、どーせ
戦後最大の売国奴小泉を靖国参拝してるからって
ただそれだけで愛国だと思い込み洗脳され支持して
結果、売国の片棒担いでても気付かない単細胞
また同じ過ちを繰り返すのかね
# つまり,朝日も The Japan Times も読めない奴は,幾等努力しても「勝ち組」にはなれない低能バカだと言っても良い.
他の数件も参考までに拝読させていただきましたが、一つの思想に貫かれたブログであると拝見しました。
その上で、2,3ご忠告申し上げます。
まず第一に、「どう読んでも、橋下がこれまでやってきたことをきちんとまじめに批判した文だよね。」とお書きになっていましたが、それは誤りです。文章であり、社説という短いものの中ではある程度の読みができるのであり、実際に多数の人が少なくとも朝日新聞も言い過ぎだと感じられている以上、少し表現を改められて方がよろしいと思われます。
次に最後の段落で、橋下氏および中山氏が同じとの趣旨ですが、これは事実関係に誤解があると思われます。少なくとも橋下氏に関して言えば、光市弁護団に対する謝罪自体は撤回していないのであり、中山氏の衆院選出馬に関する経緯とは明らかに異なります。
第三に、このような発言をされる場合は、登場する人物には敬称をつけるべきです。他人に対する敬意を欠く発言など見苦しいばかりです。(その点に関しては橋下氏も朝日新聞社も同様です。)
そして、最後に、あなたは新しい記事で「多いに恥じるべきだ。」と評した大阪府民に謝罪すべきです。これに関しては、あなたに一方的な非があり、ペンが滑ったという程度では済まされない侮辱を他者に対し与えたことを自覚すべきです。
政治は宗教ではありません。また、自論の正当性を証明する場でもありません。
こういうことは積極的に口外していって欲しい。
橋本知事は、私たち日本国民の言葉を代弁してくれています。
橋本知事を支持します。
資格の剥奪をできるのは日弁連の権限と書きましたが、
正確には、資格の剥奪を含む
懲戒の権限は、基本的に当人の所属弁護士会ですので、
訂正いたします。
>今回の(山口県光市の母子殺害事件をめぐる)発言は
>資格剥奪(はくだつ)になるような内容なのか
こう異議を唱えたそうですが
また、下にコメントされた方の中にも
>橋下さんの弁護士資格を剥奪するかどうかは
>弁護士会が決める問題です。
こうおっしゃっておられますが、
ここのところは事実誤認がありますね。
朝日の社説のどこにも資格を剥奪せよという記述はありませんね。
弁護士資格を剥奪できるのは日弁連の権限ですが、
この社説を読めば、橋下氏自身への自戒、反省を呼びかけたもので、
ゆえに資格を自らが返上せよと促したものでしょう。
>橋下氏は判決後、弁護団に謝罪する一方で、控訴する意向を示した。
>判決を真剣に受け止めるならば、
>控訴をしないだけでなく、弁護士の資格を返上してはどうか。
>謝罪が形ばかりのものとみられれば、
>知事としての資質にも疑問が投げかけられるだろう。
これが、その問題の社説の結びですが、
資格剥奪すべきであるとの主張なら、
日弁連に呼びかけるはずですが、
これはどう読んでも、橋下さん本人への呼びかけです。
それは、弁護士に求められる社会的使命、職業倫理、高い見識、
メディアにおける弁護士の発言の社会的影響力の大きさ、
などを鑑みれば、それぐらいに落ち度が大きかったという
主張なのでしょう。
朝日がどうとか、こうとか、レッテルを貼る前に、
ちゃんと相手の文章を読むべきです。
誤読の上の批判は説得力がありませんので。
橋下知事はもっと発言を考えた方がいいというのは、完全にこちらのエントリーに賛同ですが、事実を微妙に湾曲するような社説を書いた朝日側の方こそ批判されてしかるべきだと思います。
まとめましたのでよろしければ、ご参考まで。
http://d.hatena.ne.jp/T-norf/20081020/HashimotovsAsahi
コメントとTBありがとうございました。共感できる記事だったので、文末で紹介させていただきました。これからも宜しくどうぞ。
MQ さま、
日本人の中にも人権を重んじる方はたくさんいらっしゃいますよ。不幸な事に、おっしゃられるように、これまでは、人権を全く無視するようなリーダーが多かったですけどね。これから日本は変わって行くのではないでしょうか。
かずやさま、AHOSOLA_H さま、toriさま、
だいぶ洗脳されているようですね。お気の毒に。
朝日というだけで、変更報道ですか?
なんかネトウヨのせりふに似ていますね。
橋下は、弁護士の風上にも置けない奴です。
橋下のような大人が増えれば、日本は駄目になります。
toriさんの
事実を指摘していると言い張るなら、事実を指摘するだけに止めるべきです。
こんな他人の荒を徹底的に責め立てて悦に入り、
何ら建設的な意見を提示しない社説は、誹謗中傷にも等しいです。
という文ですが、事実だけを読みたいならニュースで十分です。社説というのは、新聞の記事に対する意見を読むものです。だから、toriさんの「事実を指摘するだけに止めるべき」という方が、おかしいわけで、筆者が書いた意見を述べるために社説があるのですから、批判もOKなわけです。朝日はとても建設的な意見を提示してるじゃないですか。橋下に弁護士資格を返上せよと。日本の将来を考えたら、これほど建設的な意見はないと思いますが。
ゴルゴ十三 さま、
「法務士」、「司法専門士」なんてもったいない。
橋下には、極右タレントなんちゃって便利屋という名前が一番ぴったりですよ。こういう人間が日本で行政を行う立場にいるということからして信じられません。
ななしさま、
ソッチ系ってどういうことですか?政権交代を訴えていたら、橋下を批判してはいけないのですか?いまどれだけ多くの人が政権交代を望んでいるのか知らないなんて、日本にいながら世間知らずですね。
そうですね。明らかに橋下さんに落ち度があると思います。
しかし、「だからといって、朝日新聞は何様のつもり?」って感じです。
橋下さんが弁護士資格を返上するかどうかは彼自身が決めるべき問題で、
橋下さんの弁護士資格を剥奪するかどうかは弁護士会が決める問題です。
事実を指摘していると言い張るなら、事実を指摘するだけに止めるべきです。
こんな他人の荒を徹底的に責め立てて悦に入り、
何ら建設的な意見を提示しない社説は、誹謗中傷にも等しいです。
「新聞はお前らの雑感を垂れ流すものではないんだから、
そんなものはチラシの裏にでも書いておけ」
といいたい。
この腐れ新聞社は、橋下さんの名誉毀損について触れていますが、
じゃあお前らのやっていることは何なのか?
それがジャーナリズムなのか?
と問いただしたい。
でもって、エントリの真ん中に政権交代なんちゃらって貼ってあるのを見ると
ああこのブログはソッチ系だったか、と思う。
批判とCMは読者に分からないように分離しておかないと、目聡い人は
「ああやっぱり」ってなっちゃいますよ。
弁護士ではなく「法務士」、「司法専門士」の方がしっくり来ます。司法制度改革を言うなら法務士、司法専門士という制度を作るべきでした。「21世紀の慎太郎」は次は国政に打って出て更に増長するのでしょうか。
弁護士ではなく「法務士」、「司法専門士」の方がしっくり来ます。司法制度改革を言うなら法務士、司法専門士という制度を作るべきでした。「21世紀の慎太郎」は次は国政に打って出て更に増長するのでしょうか。
橋下知事は大阪の誇りです。
朝日は日本の恥です。
以前より度々ブログを拝見させていただいています。
今月に入って早くも3つ伝説を作ってくれた橋下氏には呆れかえるばかり。
彼の発言は後先考えない非情に幼稚なものですが、こういう高飛車な態度をリーダーシップとはき違えて投票してしまった大阪府民も・・・
今回トラバさせていただきました。
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『もっと金についてはシビアにあるべきです』と石原東京都知事に橋下大阪府知事から言ってほしい。
[政治][トンデモ] 橋下徹が産経を愛する人へ捧げる朝日バッシング(笑)
[政治はたしなみ]橋下知事が「朝日新聞なんてなくなればいい」発言をTBSで見て
民主主義の仕組みへの無理解 橋下知事のステレオタイプな朝日批判と思考停止の追随と
http://www.youtube.com/watch?v=ovF-omD32aM
橋下市長の言論の自由に対する考え方をよく理解することができます。